義母が亡くなり、自宅が「ゴミ屋敷化」寸前だった80歳の義父。同居してわかったその理由は...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ろん
性別:女
年齢:47
プロフィール:パートをしている主婦です。夫と二人の子供と義父の5人で暮らしています。

義母が亡くなり、自宅が「ゴミ屋敷化」寸前だった80歳の義父。同居してわかったその理由は... 42.jpg

一昨年に義母が亡くなってから一人暮らしをしていた80歳の義父。

「男所帯にウジがわく」という言葉がありますが、義父はその言葉通りの人です。

住まいは私達の家から遠くない場所でしたので、まめに顔を出していたつもりです。

ご飯の差し入れも、簡単ですが掃除もしてきていました。

それでも、気が付けば「ゴミ屋敷になるのも時間の問題」と思える状態に...。

夫にも見に行ってもらい、皆で話し合って去年の夏から同居を始めました。

そして、しばらく生活してみて、「なぜゴミ屋敷になりそうになるのか」が分かりました。

義父は健康面では問題がなく、自分のことは自分で出来るはずなのですが、物ぐさなのか、とにかく「必要最低限のこと以外は何もしない」のです。

自分の部屋の片づけや掃除はもちろん、テーブルの上の物もちょっと遠いと取ろうとしません。

私が枕元に用意しておかないと、汚れていても同じ服を着続けます。

一番驚いたのは、穴の空いた靴下を裏返しのまま履いている事です。

最初は見て見ぬ振りをしましたが、何度か続いたので注意をしました。

すると、「どっちだって同じだ」と聞き流されてしまいました。

義父は足袋の様に指が分かれた靴下を愛用しているのですが、つま先に縫い目があるので、誰が見ても裏返しに履いているのが分かります。

義父はサンダルばかり履くので余計に目立ちます。

「足元を見られたら恥ずかしいですよ」と言い返しましたが、「誰も見てないよ」と言われました。

「靴下を裏返すか、捨てるかの微々たることなのにそこまでかよ!」 

そうイラっとして「私が恥ずかしいです」と言いたくなりましたが、喧嘩はしたくないのでぐっと飲み込みました。

それでも、もう少し身だしなみに気をつかってもらいたいし、出来る事は自分でやって欲しいと思うので、夫に相談してみました。

夫が言うには、「義父に仕事で頑張ってもらわないといけない」という気持ちが強かった義母が、義父のことを何でもやってあげていたそうです。

「やってもらうのが当たり前」だった義父は、義母がいなくなっても自分ではやる気になれないのだろうと夫は言います。

なるほど、とは思うものの、改善してくれる様に話してみて欲しいと頼みました。

でも、夫はワンマンで通してきた義父に意見をするのは嫌なようで、「俺が言っても聞かないだろうなぁ」と言葉を濁されてしまいました。

それ以上強く言えず、諦めるしかないのかなと思いましたが、続くとストレスが溜まりそうです。

こうなったらダメもとで自分で言ってしまおうか...とモヤモヤしています。

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