こんにちは山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年以上が経ちました。義両親と同居しながら介護をしていた当時のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:な、なぜ⁉ 足腰が弱った認知症の義母が寒い中ひとりで外へ。推理した結果は...⁉
しばらく話題にのぼっていませんでしたが、義父の訪問リハビリは開始から2年ほど、細々とでしたが何とか続いておりました。
1年近くお世話になっていた療法士のモリさんとは意外とウマが合っていたのですが
残念なことに
異動になり、担当から外れることになってしまったのです。
新たに担当してくださったのは
女性療法士の
ヤマモトさん。
元気なお姉さんといった感じの人でした。
ヤマモトさんはいつも一生懸命。
義父のリハビリに真剣に取り組んでくれて、初めの頃は順調に進んでおりました。
また、義母が立てなくなった時には、利用者の家族のことなのに時間を割いて色々アドバイスしてくれたのです。
と、聞かれたのでイスを持ってきてあてがい
やっと立てた事を話すと
立たせて動かす以前に脳梗塞などの心配もあるから無理に動かさない方が良い場合もあると教えてくれました。
意識がなかったり、マヒがあると感じた時はムリをせず救急車を呼んだほうが良いのだそうです。
幸い、この時は大事に至らなかったわけですが
最悪の場合、症状を悪化させることになりかねません。
また、義母に糖尿病の持病があることを話すと
ということも教えてくれました。
医療や看護の知識がない家族のバッグアップも訪問サービスの役割の一つだそうですが、分からないことを身近で親身になって教えてくれるヤマモトさんは私にとって『頼れる人』でもあったのです。
しかし、リハビリを受けている義父本人は
と、イマイチ『ソリ』が合わない様子。
いつでも一生懸命なヤマモトさんは熱心なあまり
義父の思いとすれ違うことが多かったこともありますが
何よりモリさんが男性だということも大きな理由のひとつだったようです。
療法士さんのカリキュラムは指針が決まっているでしょうから、担当者によってそれほどの違いがあるとも思えませんが
相性の良しあしや男性であるか女性であるかという違いはどうすることもできないですものね。
週1回の訪問リハビリは外出出来なくなってきた義父が人と接することの出来る数少ない機会でもあります。
何とか続けてもらいたいところなのですが...。
担当がヤマモトさんに代わって半年ほど経ったころでしょうか、義父が訪問リハビリを勝手にキャンセルするようになったのです。
実は義父が訪問リハビリを避けるようになったのはただ単に『合わない』ということだけではなく、トイレの失敗が増えてきたことも一因でした。
これまで何とか自分でトイレに行っていましたが、ちょくちょくの失敗がたびたびの失敗へと頻度が増えていったのもこの頃でした。
失敗の原因は病気の進行により思うようにトイレに向かいづらい、ズボンのチャックが開けづらい・・・ということもあるのですが、排尿の感覚もだんだん鈍くなっている様子で、「あっ」と思った時には時すでに遅し。
やはり、若い女性の前で粗相するのは義父の性格からいっても耐えられないことだったみたいです。
事前に促してトイレへ行くよう勧めても『出る』感覚が怪しい上頑固な義父は素直に応じようとしません。
かといってリハビリパンツの使用をすんなりと受け入れる義父でもないのです。
困り切った私はケアマネおーさんに相談することにしました。
続きます。
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