こんにちは山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年以上が経ちました。義両親と同居しながら介護をしていた当時のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:お風呂で「大」をしちゃうのに!? 調査で「自立しとる」と言い張る義父にヒクヒク!!
義父宛てにほぼ毎日届く、様々な郵便物。役所からの通知や書類もあて名は義父名になっています。
当時はまだ玄関の出入りが何とか出来ていたので
こういったこともままあったのですが、ここのところ、それが変わって来ていました。
こう言ってワタシに丸投げすることが増えてきたのです。
もっとも
こういう心配もある義父ですので私を頼ってくれるのはありがたいことではありますが、だんだん気力が失われてきているのもまた気になるところです。
そんなある日のこと。
義父あての郵便物が届いているのに気が付きました。
なんと送り主は最高裁判所。
『裁判員名簿記載のお知らせ』と書かれた封書でした。
当時の2年ほど前から始まった裁判員制度。
我が家初、裁判員候補者の白羽の矢が立ったのは義父だったのです。
すぐに封書を義父に渡すのはためらわれ、夫が帰宅するのを待って見せることにしました。
いやいや。
冗談はさておき、この通知をどうするかです。
義父に見せるべきか、見せないでこっちで出来ない由を書いて返送するか
悩む息子夫婦。
だいぶ落ち着いてきた義父とは言え、時としてあらぬ方向に暴走しちゃう可能性だってなきにしもあらず。
二人で話し合いの結果、通知を義父に渡すことにしました。
そして本人の反応は・・・。
あ~!!やっぱうれしそう(汗)
そして辞退の方向に向けるべく必死で説得するワタシたち。
しかし、この通知が義父に来たってことは、辞退するのに何か手続きが必要なのではないのでしょうか?
そもそも、辞退って出来るものなの?
分厚い封書の中にはいろんな書類が入っていました。
裁判員制度を分かりやすく解説した冊子(DVDつき)もあって概要がよく分かるようになっていますが、いろいろありすぎて義父にはどれから見ればいいのか分からない様子です。
夫が代わりに見ると
調査票には辞退理由を書く欄があって、そのトップに『70歳以上の人』と書いてありました。
他の辞退条件は証明書類などの添付が必要なものもあるようでしたが、70歳以上の人は何も必要がありません。
番号にマルをうてばそれでOKだったのです。
裁判員候補者名簿は選挙権を持った20歳以上の中からくじ引きをしてアトランダムに選定する仕組みらしいので
義母にも通知が来る可能性はあるってことのようです。
70代以上と言ってもいろいろです。
十分、才気縦横にやれちゃう人だっていると思うので各自で判断せよということかも知れません。
結局、義父自身も出来ないと判断し、「自分で書類を書く」と言って封書持って行きました。
見ると調査書に一か所○を打つだけで良かったのに
裁判所あてにお手紙(@ワープロ打ち)添付。
『こんな通知をいただいて宝くじにあたったような気分ですが、残念ながらわたくしは障害者2級・・・うんぬん病名は○○○・・・うんぬん・・・により辞退させてください。』
あちこち誤変換だらけの手紙でしたが一生懸命打ったのでしょう。
手紙にはデジカメで撮った障害者手帳も添えられてありました。
もう少し若くて元気だったら勇んで候補者に名乗り出ていたかも知れません。
夫がそれらをポストに投函してわが家の裁判員騒動は終幕となりました。
もう一つ。
『裁判員辞退の申し立てが出来る』該当の中に『家族に介護の必要な者があるため』というのもありました。
経験としてやってみたい気もするのですが・・・。
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