な、なぜ⁉ 足腰が弱った認知症の義母が寒い中ひとりで外へ。推理した結果は...⁉/山田あしゅら

こんにちは山田あしゅらです。

『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年以上が経ちました。義両親と同居しながら介護をしていた当時のことを思い出しながら書いています。

前回の記事:ええっ⁉ 義父宛てに「最高裁判所」から封書が届いて...!?

少し前の記事で急に立ち上がれなくなった義母の話を書きましたが、どうやら一過性のものだったらしくその後はいつもの生活に戻りました。

そしていつしか2階へ行くことも自然と出来るようになっていたのです。

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これも認知症の特徴というのでしょうか?

まだらに状態が悪くなったり良くなったりする症状は記憶や受け答えだけでなく、身体の動きにも表れてくるようです。

そんなある日のことです。

義父におつかいを頼まれ、スーパーへ買い物に行くことになりました。

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以前は自分で買い物に行っていた義父ですが、この頃では自身も歩行に不安を感じ始めたのか私に買い物を頼むことが増えてきました。

そこで義父母を1階の居間に残し...

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自転車でスーパーへ急ぎました。

さて、買い物を済ませ、家の車庫へ自転車を入れようとふと見ると・・・

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何と、家の中で義父と留守番しているはずの義母が車庫に停めた車の周りでウロウロしているではありませんか。

玄関からここまで出て来たと思われますが、やっと立ち上がれるようになったとは言うものの、義母はヨチヨチと小刻みにしか歩くことが出来ないのです。

その上、足元を見るとブカブカな夫の普段靴を履いていました。

スーパーまで行って帰って30分ほど。

よくこの時間とこの状態でここまで転ばず歩いて来られたものです。

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その上、車庫と反対方向へ向かったら、交通量の多い通りの方へ出ていたかも知れません。

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義母を連れて家の中に入ると案の定、義父は居間にいませんでした。

そこでピ~ンと来た私。


半年ほど前にも同じような義母の玄関脱走未遂事件がありました。

玄関まで行ったところで気が付き、未遂で終わりましたが、その時でさえ、とても車庫まで一人で歩けるとは思っていませんでした。

今ではますます歩行が覚束なくなっているというのに、なぜたどり着くことが出来たのか不思議です。

私の頭に浮かんだ事件の経緯は・・・

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そして私が買い物に出た数分後、思いつきで義父は2階へ。
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前回と同様、義母の頭の中では立った瞬間色んな物事が交錯します。

「行くぞ」って言われたような気がするけど・・・

「今からデイに行くんだっけ?」

「あーそれとも病院かな?」

「私はどこに行ったらいいの?」

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目的も分からないまま、「行くぞ」と言えば「玄関!」

そして

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普段出来ないことでも何かのはずみでスイッチが入ると思わぬパワーを発揮してしまう。

後でだんだん分かって来たのですが、これも認知症の不思議のひとつのようです。

義母を連れて2階へ行くと、義父はノンキにテレビをみていました。

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いくら声をかけたとはいえ、直前の記憶が消える義母には全く伝わっていないのと同然。

随時教えてあげないと、どうしていいのか分からなくなってしまうのです。

義父は自分のことで精一杯。

義母の認知症が全く分かっちゃいません。


長居すると私の手前、義父は義母をクドクド責め続けるでしょうから、おつかいの品を渡すと代金もらってさっさと退散しちゃいましたけどね。

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その後数年間、義母が完全に動けなくなるまで私たちを唖然とさせる事件が次々起こります。

この頃はそんなこと、まだ想像すら出来ずにいた私も、義母の認知症をよく理解していたとは偉そうに言えないかも知れません。

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山田あしゅら

50代後半の主婦。息子3人はそれぞれ巣立ち、現在は孫が2人のおばあちゃん。指定難病及びうつ病の義父(太郎)と認知症の義母(はな子)の介護の日常を綴ったアメーバブログ「13番さんのあな―介護家庭の日常」は11年以上続き、現在も継続中。

義父は入院をきっかけに2017年7月、老健へ入所。2019年肺炎により再度入院。同年4月28日逝去。享年90歳。

義母は週5日デイサービスに通いつつ在宅で介護されていたが2018年1月体調を崩し入院。療養病棟へ移り現在に至る。94歳。

在宅期間の日常を題材にした著書『毒舌嫁の在宅介護は今日も事件です!』を2017年7月に出版した。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

山田あしゅらさんのブログ:「13番さんのあな―介護家庭の日常」

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