こんにちは山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年以上が経ちました。義両親と同居しながら介護をしていた当時のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:突然、自力で立てなくなった義母。病院での検査結果は...!?
介護認定を受けると被介護者の状況などに応じたそれぞれの期限で更新が必要となります。
2011年当時の義父は要支援2で、大体1年ごとの更新でした。
4年ほど前までは杖を使わなくても歩くことが出来ていた義父。
認定調査の時だけわざわざ杖をつく『小芝居』を企てたりしていました。
ただ、詰めの甘い彼のこと。
直前、玄関に置いてあった杖をスタスタと歩いて取りに行っちゃったものだから認定員さんにはバレバレでしたけどね(笑)
ほんの数年の間に義父は演戯するまでもなく、杖なしには歩くことも立つこともできなくなっていました。
ところが、ここ数年『要支援2』のまま、しばらく変動はありません。
週1回の訪問リハビリ以外、何も利用する気がない義父にとって、この頃はまだ要支援だろうが、要介護だろうがどちらでも良かったんですけどね。
さてこの年も介護認定調査の時期がやってきました。
関連記事:介護サービスを利用したい!介護認定調査の流れとは?/山田あしゅら
これまで義父と義母の二人分、訪問調査も回数だけはこなしていましたので要領は大体つかめていましたが、それでもどういった経緯で介護度がはじき出されるのかは全く分かりません。
調査員は毎回違う人です。
今回の調査員さんは少々せっかちさん。
矢継ぎ早に質問されて義父はそのスピードについていけません。
その様子を見て認定員さんも少しゆっくり聞いてくれるようになりましたが、聞かれたことを即座に理解して答えを出すということがスムーズに出来ず、質問の答えが見当違いだったり、過去の武勇伝披露にすり替わったり。
そのたび、私の補足が必要になります。
毎日テレビを観ながら一人寝てばかりの生活で家族以外の人との会話もなく、言葉のキャッチボールが出来なくなっている義父が調査員さんにはどのように映ったでしょうか?
質問は淡々と事務的に行われていきました。
当時、義父を介護するうえで一番の家族の悩みは、お風呂で『大』の粗相をしてしまうなど「排泄に関して」のことでした。
年を取ると排泄のコントロールが思うように出来なくなるのは仕方のないことですが、一緒に暮らす家族にとって我慢を強いられる毎日はなかなか耐え難いものです。
しかし当人を前にして、そんな話題はなかなか出せず、もちろん義父も自分に都合の良いことしか話しません。
調査員さんもその辺は心得ていて義父との調査を終えた後、場を移して私の話を聞いてくれます。
介護度など関係ないとはいうものの、誰かにこの窮状を聞いてもらいたいというのも介護者の本音だったりもします。
実際この『裏調査』は結構重要で、義父を交えた聞き取りよりも伝えたいことはたくさんありました。
日頃困っていることや気になることを限られた時間で話す必要がありますので、伝えたい項目を事前にメモして調査に臨むのが良いかもしれませんね。
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