気付けば祖母と同い年。お墓参りで感じたこと/中島めめ

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こんにちは、中島めめです。
今回は、お墓参りに行った時のお話です。

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先日、夫の実家のお墓参りに行きました。
いつもお墓に着くと、まず掃除を始めます。夫がお墓を水拭きして、私と義母が周りの雑草などを取り除き、きれいにしてからお花を供えます。

とても暑い日だったので、お参りを終える頃には三人とも汗だくになっていましたが、夫がいつもお墓を丁寧に磨き上げるのでピカピカになってすっきりした気持ちになりました。

お墓参りを終えて、水を入れた桶ををすすぎ掃除に使ったタオルを洗ったあと、夫が義母に「このタオルは置いていく?」と聞きました。
義母は「誰かが使うと思うからそこに掛けておいて。」と言いました。


義母はお墓参りの時はいつもそうしているので何気なく会話を聞いていたのですが、ふと水汲み場を見ると他にもタオルが何枚か同じように掛けてあるのです。

小さいブラシなどの掃除道具もありました。

それまでは水汲み場に置いてあるものは全てお墓を管理しているところで用意しているのだろうと漠然と思っていたのですが、桶や柄杓はともかく、タオルやブラシは義母のようにお墓参りに来た人が後から来た人のためにと置いていったものなのかもしれない、と初めて気が付いたのでした。
汗だくで頭もボーっとしていましたが、そういうのってなんかいいな、と気分がよくなりました。

数日後、私の祖母のお墓参りに夫と子どもたちで行った時も、夫はお墓を丁寧に磨いてくれました。

私は何かを隅から隅まで磨くというのがあまり得意ではないのですが夫はそういう事が上手でいつも感心してしまいます。

例えば私のPCのディスプレイはいつもほこりが溜まりがちなのですが、たまに気になるとさっとぬぐう程度で気が済んでしまうので、それを見かねた夫がディスプレイの四隅まできっちりきれいに拭いてくれたりして、どうもありがとう、さすがだねえ、なんてやりとりがしょっちゅうあります。
そんな訳なので祖母のお墓磨きは夫にお任せして私はせっせと周りの雑草を抜いていました。

一足先にお墓参りに来た母に「お花はいっぱいお供えしてあるからばあちゃんのお参りだけしてあげて」と事前に連絡を受けていたのですが、

お花無しもなんだかさみしいので少し用意して、あとはばあちゃんの好きなコーヒー(冷たい缶コーヒー)とおまんじゅうをお供えしました。

うちの実家の家族とお墓参りに来る時はいつも砂糖入りの缶コーヒーを持って行っていたので、私はばあちゃんはてっきりコーヒーに砂糖を入れる派だと思っていたのですが事前連絡の時にふと母にその事を聞いたら

「ばあちゃんはブラック派だったけどあとでお下がりをいただく時に苦くて飲めないからさ」

と言うのでびっくりしました。

それで今回からお供えにはブラックコーヒーを持って行く事にしました。

私も夫もブラック派なので、大好きなばあちゃんと同じでちょっと嬉しかったです。

「ばあちゃん」といっても50代で亡くなった祖母なので、今の私の歳とほとんど変わりません。それを思うとしみじみといろいろな感情が湧いてきました。

お参りを終えて帰る時、掃除に使ったタオルをどうするか夫に聞かれました。
実は今まで祖母のお墓参りに来た時は掃除用のタオルは持ち帰っていたのです。
ですが今回私はさもいつも言っているかのように「誰かが使うと思うからそこに掛けておいて。」と夫に言いました。


義母の言葉をそのまま真似した訳ですが、これからもいいなと思った事はどんどん真似していきたいです。
ばあちゃんが「あんたも少し成長したね」と思ってくれたら嬉しいなぁ、と思います。

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中島めめ

ライブドア公式ブロガー。家族との笑いの絶えない日常を描いたブログが月間200万PVと人気に。超インドア派で子どもの頃は「ハイジが来る前のアルムおんじ」のような人生を送るのだろうと想像していたが、実際はまったく違う日々を送る。
食品サンプルやドールハウスのミニチュア小物が大好き。

中島めめさんのブログ:たくあんムスメたち。


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