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作品を読み返したくなる!「宮沢賢治」の意外な人柄を描くドラマ

国民的作家、宮沢賢治。『銀河鉄道の夜』、『雨ニモマケズ』など...学生時代に彼の作品に触れた方は多いのではないでしょうか?「懐かしいなあ」と思われるかもしれませんが、実は岩手県花巻市にある「宮沢賢治童話村」が2年連続で「2019年版 日本のアニメ聖地 88」に選ばれ、『銀河鉄道の夜』をテーマにした旅客車の「SL銀河」は今年で運行から5年目を迎えるなど、近年再び注目をされているんです。

しかしながら、賢治の作品は知っていても、「宮沢賢治」本人の人柄について知る人は多くないのではないでしょうか?

そんな人にぜひ見てもらいたいドラマがあります。

それが、鈴木亮平さん主演の「宮沢賢治の食卓」(9月6日金曜日21:00〜、シネフィルWOWOWにて5話一挙放送)です。

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©2017 WOWOW INC.

『雨ニモマケズ』の作品イメージから、彼の生い立ちを"貧乏で質素な生活を送っていた青年"という印象を持っている人も多いでしょうし、『銀河鉄道の夜』を読むと"繊細な心と哀しみを持って生きていた青年"という印象を持っている人もいるかもしれません。

一方で『注文の多い料理店』を読むと、愉快で不思議な世界観から、"少し変わった感覚を持った軽快な青年"という印象を持つかもしれません。

いったい、賢治はどんな人だったのでしょう?

鈴木亮平さん演じる宮沢賢治は育ちの良さを感じるで真っ直ぐで好奇心旺盛な青年!このドラマを見た後に作品を読み直すと、その世界観や文章、言葉の意味をよりいっそう深く理解し、新しい「宮沢賢治の世界」を感じられること間違いなしです!

意外な一面その1:質素とは真逆!実はお坊ちゃんだった!?

ドラマのスタートは大正10年。当時の鈴木亮平さん演じる宮沢賢治は、岩手県花巻市にある実家から東京へ家出中!妹であるトシの病気を知らされ、慌てて実家に戻るところからストーリーは始まります。

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©2017 WOWOW INC.

宮沢賢治の実家は質屋を営んでおり、この時代に東京へ家出ができてしまうほどのお金持ちなのです。作品のスタート地点からすでに『雨ニモマケズ』の貧乏で質素なイメージとはかけ離れており...「え?これ宮沢賢治!?」ときっと驚いてしまうことでしょう。

ただ、お坊ちゃんではあるものの、ストーリーが進むごとに「ああ...あの宮沢賢治だ」と思える純粋さとまっすぐな人柄が表れてきます。

意外な一面その2:文章だけじゃない!音楽と食も愛していた

宮沢賢治といえば「文学」というイメージが強いですよね。でも彼はとても音楽好きの青年でした。大きな音でレコードを聞いたり、歌ったり...。音楽に精通した青年だったのです。一方で、好きな音楽に歌詞をつけるシーンでは、私たちになじみ深い「作家としての宮沢賢治」らしい姿も見せてくれます。

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©2017 WOWOW INC.

そして音楽と同じくらい愛していたのは「食」。

大正時代初期はまだ家族で食卓を囲む文化は日本で主流ではなく、まだまだ一人一人の食事がお膳に用意される銘々膳での食事が多い時代。そんな中で賢治はちゃぶ台を採用しようとします。

「食事が美味しいのは、食卓を囲むことで顔を見て会話ができるからだ」というシーンはまさに彼の"人を愛する、家族を愛する"、愛情深い人柄を象徴しています。「食」はこのドラマの重要な要素でもあります。

意外な一面その3:農学校の教師としての姿

彼の作品のイメージから、彼の教師の姿をどのように想像しますか? 実家に戻った彼は、農学校の教師になり、人間味あふれる姿を見せます。

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©2017 WOWOW INC.

彼は生徒にも"教師として"ではなく"一人の人間として"接します。生徒一人一人の生い立ちを調べ「どんな環境で育った、どんな人間なのか」を知ろうとします。

特に問題児であった犬飼直紀さん演じる勘助に「俺は勘助の兄貴だ。悪いことがしたくなったら兄貴である俺を思い出せ!」というシーンは、賢治の純粋でまっすぐで、嘘を言わない人柄が表れているので、ぜひ見てもらいたい名場面です。

意外な一面その4:妹の存在が宮沢賢治を作った!?

このドラマの一番のキーパーソンでもあり、宮沢賢治という人間を語るには絶対欠かせないのが、石橋杏奈さん演じる妹のトシの存在です。

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©2017 WOWOW INC.

宮沢賢治を文学者として一番最初に認め、応援し、後押ししていたのはトシなのです。宮沢賢治は妹トシを溺愛していました。それ故、彼は病気のトシの側から離れなかったのです。トシの病気と、そこから派生する一連の出来事が宮沢賢治の作品の種になり、国民的な作家として後世に残る作品が作られたのです。

宮沢賢治の作品にもう一度出会いたくなる

これまで知らなかった宮沢賢治に触れることができるドラマであると同時に、最終話が終わった頃にはもう一度『銀河鉄道の夜』、『雨ニモマケズ』、『注文の多い料理店』など...彼の作品を全て読み返したくなること間違いなしです。真面目で優しい印象以外に、彼の生きてきた人生を知ると、宮沢賢治フィルターを通した世界観で作品と向き合うことができ、より深みを感じられることでしょう。

この秋、要チェックのドラマです!

2019年9月6日 21:00〜全5話一挙放送

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