定年まであと4年、コロナ禍なのに「仕事を辞めたい」という夫に「アラフィフ新妻」の私はどうすれば...⁉

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:Nagisa
性別:女
年齢:49
プロフィール:海外で仕事に没頭していたバリキャリでしたが、親が心配するので婚活してみたら電撃結婚。新米主婦二年目です。

定年まであと4年、コロナ禍なのに「仕事を辞めたい」という夫に「アラフィフ新妻」の私はどうすれば...⁉ 28.jpg

特殊な仕事についている夫(51歳)は定年退職の年齢が早く、予定ではあと4、5年で別の仕事を探さなくてはなりません。

夫は真面目で仕事熱心です。

30年間職を変えず、仕事を辞めたいと思ったことは一度もなかったと言います。

ところが、この2年の間、職場の上司に恵まれず、初めて「辞めたい」と感じたそうです。

昨年結婚する前の約2カ月の間は遠距離恋愛でしたので、夫とはよくメールのやり取りをしていました。

時折、何があったのかは話してくれませんが、自分に言い聞かせるように、仕事に関して肯定的に考えようと努めている様子だったので、おそらく職場で問題があるのだろうと想像はしていました。

私も昨年の春までは働いていましたし、厳しい環境に身を置いていたため、嫌なことがあるのは当たり前、どこにいても避けられないものだと考えています。

だから詳細を聞くことはせず、彼の言葉を肯定し、応援するような気持ちで返答しました。

結婚後、職場のことは家には持ち帰らないようにすると、わざわざ夫が口にしたことがありました。

その時、本当は怒りや不満をぶちまけたかったのかもしれません。

「私も仕事で嫌な経験はたくさんしてきたから、いろいろ理解できるよ。聞くだけなら聞けるから、なんでも遠慮せずに話してね」

私の率直な気持ちを何度か伝えました。

すると、しばらくしてから不満を打ち明けてくれました。

長くなるので割愛しますが、どれも私にも経験がある、共感できることばかりでした。

問題はそのうち解決すると信じて、夫の味方をしてきました。

気になるのは、こんなことをちょくちょく口にしていることです。

「自分はもう十分働いてきた、退職したら今度は収入が低い楽な仕事をしよう」

退職前に転職しようとさえしています。

私は職場でかなり鍛えられた人間です。

どんなに辛くても辞めたいと思ったことは一度もありません。

夫の話を聞いても、自分のほうが何倍も大変で、何倍も長い年数我慢してきたという自負があります。

決して口には出せませんが「そのくらい頑張ってほしい」と思ってしまいました。

ですが、実際に辞めたらどうなるだろうと考えると、私も焦りました。

今、夫の収入は安定していますが、コロナ渦で世の中が大変な中、50歳を過ぎて今と同じ生活ができる仕事が新たに見つかるとは到底思えません。

新米主婦で家事に明け暮れている私も、以前と同じように働けるような余裕はありませんし、夫は婚前、君が働かなくても1人なら扶養できると口にしていたのです。

これから先、数十年も生きていかなくてはいけないのに、どうするつもりなのか。

ずっと健康でいられる保証もなく、むしろその逆を容易に想像できるほど、ずっと独り者だった夫は不健康な生活をしてきました。

結婚してやっと生活習慣を見直すようになったのです。

それに、十分健康に配慮してきた私でさえ、突然事故に遭ったり病気になったりするかもしれないのです。

そんなことになれば、社会保障制度を利用できたとしても、経済的に満たされた生活は送れないでしょう。

私がそのようなモヤモヤした気持ちを抱えていた初夏に、夫の母が亡くなりました。

夫は義母の借金を返済し、葬儀を執り行ったため大金が出ていきました。

そのせいで、夫は欲しかった新車を買うのを諦めたのです。

しかし最近、新車の発表があったらしく、また車を欲しがり始め、自分の退職祝いにしたいと言います。

私は、それなら今の仕事を辞めてもいけないし、再就職もそれなりの収入がある仕事をする必要があることをやんわりと伝えました。

これまでも何気なく話してきたことですが、やっと夫も自覚してくれたようです。

もちろんまだ職場での不満はあるようですが。

「それくらいで弱音を吐くな!」が私の本音ですが、その気持ちをぐっと抑え、家に帰りたいと夫に思わせ、やる気を出させるような賢い妻になる努力をしているところです。

関連の体験記:これって私へのいじめなの...?同居する70代義両親と義弟の4人で囲む「夫が不在の夕飯」

関連の体験記:ええっ!? 同居を断り続けた67歳一人暮らしの義母が「家を買う」と言い出して...
関連の体験記:「嫁の産んだ子はかわいくない」「かわいくないほうの孫」毒舌の母に困っています

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP