<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ネコのサチコ
性別:女
年齢:40
プロフィール:やさしい夫と二人暮らし。子供がいなくてさみしいと思うこともあるけどこれが現実!
1人暮らしが長かった私が結婚したのは35歳。
40歳の長男の夫に嫁ぎ、義実家での同居が始まりました。
不安もありながら義両親と義弟(私より年上)、大人ばかりの5人家族になりました。
それまでも「1人分の料理」はそこそこできていたのですが、大人5人、しかも70代の義両親への食事の準備には、毎日頭を悩ませていました。
同居当初は関係も良好だったのですが、ある時、陰で「若い人の料理は味が薄い」とか「肉ばかり出す」などと、義母が親戚に愚痴をこぼしているのが耳に入りました。
味が薄いのは高齢な義両親のためです。
主人から「親の味付けはやたらと砂糖を使うのであまり甘くしないで」と言われていたし、肉が多いのは義父からのリクエスト。
義母の愚痴を聞いた時は「どうしたらいいの?」と考えてしまいました。
そんな時、義父が家庭菜園で作ったほうれん草を持ってきました。
「今夜おひたしにして」というと再び畑へ戻る義父。
冷たい水で根の部分の土を洗っていると、義母が「その根の部分がおいしいのよね、良く洗って根から少し長めにゆでてね」と言ってきたのです。
根の部分を1cmくらいは切り落とそうと思っていた私は「そういう食べ方があるんですね。根の部分もほかの部分と同じ長さに切っていいですか?」と聞ききました。
義母は「そうね」と返事をしたので、土が残らないように一生懸命洗いました。
その日は主人が残業で、夕食は私と義両親と義弟でした。
言われたとおりに作ったほうれん草を食卓に並べたのですが、普段はやさしい義父が「あれ~ここは(根の部分)切り落とした方がいいんじゃね~の~」と。
「お義母さんがおいしくって好きって言ったんで残したんですよ」と答えると「へ~」という義父。
え? いつもこういう食べ方してるんじゃないの?
お義母さん、どうしてこの会話に入ってこないの?
なんで聞こえないふりしてるの?
なんで根の部分食べないの?
目が点になってしまいました。
帰宅した主人にそのことを話すと「根のところなんていつも切って捨ててるよ、ぼけたんじゃないの? 気にするな」と言われました。
え? これっていじめ?
こういうことは、決まって夫が残業でいない日の夕食に起こるのでした。
また、私の目の前に座る義弟は「いただきます」も「ごちそうさま」も言いませんが、ある日、お箸につまんだキュウリを私の目の前にぬ~っと差し出しました。
なんだろうとよく見ると、キュウリの輪切りが切れておらず10枚くらいつながっていました。
そんなことはよくあることだし、黙って食べてくれればいいのに、わざわざ私に確認させ義母と笑っていました。
私は深刻にとらえては身が持たないと「すいませ~ん、これからはスライサーつかいますね」と笑って言うのが精一杯。
またある時、義母はモツ煮は作らないらしく「モツ煮作れる?」と主人からのリクエストをもらいました。
私は作り慣れていたので夕食に出すと、義父もおいしいとたくさん食べてくれたのです。
ですが翌日、帰宅した義弟が買ってきたものはなんと有名店のモツ煮、しかも1人前。
夕食時、味噌汁はいらないと1人で鍋で温めて食べてました。
気に入らないならはっきり言えばいいのに......。
そんな義母と義弟とうまくいくはずがなく、今は別居しています。
同居していた時は作れなかったスパゲティやグラタン、辛口カレーを、夫婦で笑顔で食べる平和な時間を手に入れました。
今では80歳になった義両親。
「食事どうしてるかな~」と心配する私に「ほおっておけ」と男らしく言ってくれる主人と二人で暮らせて幸せです。
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