<この体験記を書いた人>
ペンネーム:うさぎさん
性別:女
年齢:60
プロフィール:60歳になる専業主婦。最近は義母の介護な毎日です。
私は60歳の主婦です。
29歳の頃結婚し、そのまま旦那(現在61歳)の実家で暮らすようになりました。
子供も2人いますが、息子(30歳)、娘(28歳)ともに結婚し、今は離れて暮らしています。
旦那は父を早くに亡くしていて、現在は私と旦那と義母(86歳)の3人で暮らしています。
義母は朝は新聞を読んだり、短歌をたしなんだり、しっかりはしているのですが、もともと膝が悪かったためか歩行が困難で、現在介護が必要になっています。
義母のサポートが必要になった頃、ちょうど子供たちが専門学校や大学を卒業して家を出たしたこともあって、私は仕事を辞めて義母のお世話をするようになりました。
食事などは部屋に運べば大丈夫なのですが、お風呂やお手洗いなどは一緒に連れて歩いたり、抱きかかえなければ難しい状況です。
また、一週間に一回病院に通っているのですが、外に出かける準備や車に乗せるのも一苦労で、最近は肩こりとひどい腰痛に悩まされていました。
そんな折、義母が誕生日なのでと義姉(64歳)が遊びに来ていました。
義姉は、私が結婚した頃にはすでにお嫁に行っていて、今は車で一時間くらいの隣の市に住んでいます。
結婚当初は義姉とはあまり関りもなく、普通の親戚づきあいしていました。
しかし、義姉も娘さん(35歳)が最近結婚して家を出たようで時間があるのか、頻繁に実家である私たちの住む家に遊びにくるようになっていました。
しかし、義姉は普段義母の介護を手伝うことはありません。
ただ、遊びに来て義母の部屋で私の出したお茶とお菓子を食べて、話をして帰るということの繰り返しでした。
それに関しては私が一応『長男の嫁』という立場にもなりますし、地域が少し山手の田舎にもなるので、仕方がないことだと思うようにしていました。
また子供が小さい頃は義母に預けて仕事に行っていたこともあり、義母に恩もあるのでその恩返しだと思い、介護してきました。
ただ、少し気になったのは義姉が『お客さんが来ている時は率先して介護を手伝う』ということでした。
義姉は近所の方などが家に回覧板を持って来たりすると、母をお手洗いに連れて行ったりして玄関の端を通り抜け「まぁ、娘さんが帰ってきてくれてるのね。いい娘さんね」と言われたりしていました。
私は、『わざわざお客さんが来ている時にお手洗いに行かなくても......良い娘さんだと言われたいだけなのかな?』とモヤモヤしていました。
そして義母の誕生日のことです。
「いつも見に来てくれてありがとう』
義姉に義母がこっそりお金を渡していたのを見てしまいました。
特にお金が欲しいと思ったことはなかったのですが、毎日体を痛めてお世話をしている嫁より、たまに来てお茶を飲んで帰るだけの娘の方がやはり良いんだなとショックを受けた出来事でした。
その日からも毎日介護は続いているのですが、なんだか心が晴れない日々です。
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