「学校行かない」と宣言した小1の娘。母子で悩み抜いた末に選んだ結論は...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ガネーシャ
性別:女
年齢:40代前半
プロフィール:小学生と保育園児がいる働くママです。普段はワンオペ育児しています。旅行、ワイン、アロマが好きです。

「学校行かない」と宣言した小1の娘。母子で悩み抜いた末に選んだ結論は... 17.jpg

ある平日の朝、小学1年生の娘が学校に行きたくないと泣いて抵抗しました。自宅から徒歩7分の小学校まで、私についてきてほしいとも。

入学前に娘の通っていた保育園は「自ら考え、自ら行動出来る人間を育てる」という保育方針を取り入れていて、園児の意思も尊重してくれる園でした。

個人活動の時間というのも毎日あって絵画、読書、クッキング、裁縫など本人が取り組む活動は本人が決めることが出来ましたし、また縦割り保育(3〜5歳児が同じクラス)で、自然と上の子どもは下の子どものお世話をしていました。

大好きだったお友達や先生に囲まれていた環境から、全く違う小学校に入学した娘は、体全体で行くことを拒否。

「保育園に戻りたい。学校はつまらないから行きたくない。私は学校を辞めます」と言われて、困っていました。行きたくないと逃げ回り、休ませた日もあります。
ですが、昼間私は働いているので、家で娘をみる人は誰もいません。

でも、あまりに嫌がる娘をみて、「ここまでして学校に行かせなくてはいけないのか」と、考えるようになりました。
そんなとき、ご自身のお子さんを公立校には行かせず、郊外のフリースクールに行かせているお母さんから、そのフリースクールを紹介してもらいました。藁にもすがる思いで、さっそく娘と体験に行ったのです。

午前中は算数の時間、その後は近所のおばさんがお昼ご飯を作ってくれて、それをみんなで食べました。そして、午後は自由に子ども達にやることを決めさせていました(その日はバドミントンでした)。

自然の中で少しのびのびしている娘を見て、まずは子どもが安らげる環境にしてあげるのが良いのかもと思う反面、フリースクールは学校とはかなり違うので戸惑いもありました。

それから自分でもいろいろと調べました。

法律上学校にあたらないフリースクール等を選択し通学させる保護者もいること、不登校の子ども達の行ける学習室などもあること。そんな中、私は思い切って海外親子留学をしている知り合いのところへ、10日間程行ったのです。

現地では英語しか通じない幼稚園に娘を入れましたが、何とか簡単な英語で意思疎通をはかっていたようです。朝は行くのを泣いて拒否していましたが、貴重な機会だと思ったので無理に行かせました。

娘にとっても私にとっても初めての親子留学は、とても良い経験になったと思います。海外で子育てする選択肢もあるということも知りましたし、現地の子ども達は日本よりのびのびとして見えました。

親子留学から帰国すると、気分転換になったのか、娘は公立の学校に行くようになりました。また海外に行きたいか聞いたところ、海外自体は楽しかったけど、無理に現地校に行かせるのは止めてほしいそうです。

娘の居場所探しは続きました。

そして1年生の秋、遠方からの生徒も募集している公立小学校の体験入学に参加したのです。

その学校は自然の中にあり、入学するには公共交通機関で生徒が自力で通学する事が条件。通学路の最後には学校までの急な山道も待っています。

体験入学後に娘に行きたいか尋ねると「行きたい!」と即答でした。

その後、面接なども何とかパスし2年生から入学出来ることになりました。乗り換えを2回するので入学前に何度か一緒に練習をしました。徒歩7分の近所の小学校へも一人で行けなかった娘が、今は朝6時台に家を出て、毎日学校に行っています。クラスメイトの数も少なく、先生の目も届き易いようです。

習い事の先生や叔母からは娘が転校前より明るくなった、イキイキとした本来の娘に戻ったと言われました。今後も娘が笑顔で育っていける環境を作れるようにサポートしていきたいと思います。


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