マイペースな母と冷たい娘の間で、毎日へとへと。三世代同居がこんなに疲れるものだとは!

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:あめちゃん
性別:女
年齢:51
プロフィール:30歳になる娘と二人暮らしでしたが、昨年以前からそりが合わなかった75歳の母と三人で同居を始めました。

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娘が小6の時に私は離婚、母子家庭となりました。そして娘は中学で不登校になり、今も一緒に暮らしています。そんな娘に私は、母と一緒に食事をした後など、母の愚痴をこぼすことがありました。私は、母の世話好きなところやせっかちなところが苦手だったのです。それを聞いていたためか、娘は昔から祖母である私の母を「鬱陶しい」などと言って拒絶することが多くありました。

娘が二十歳になるまで親から援助してもらい二人で暮らして来たのですが、やはり時々会って食事をしたりする時も、娘は母の前でニコリともしませんでした。一方母は、我が家を訪れると直ぐに娘の部屋へ行き、本を読んだりゲームをしたりする娘に自分から声かけ。これを娘は疎ましく感じていたのだと思います。私は母に「小さな子どもじゃないんだから無理に会話しようと思わなくていいよ」とそっとしておいてくれるよう頼んだり、娘にも「ばあちゃんは元気にしているか心配でか掛けてくれるんだから、返事くらいしたほうがいいよ」と言い、関係がよくなるよう願っていました。

母は自分のしていることに問題があるなどと思っていません。昔から理髪師をしているので、コミュニケーションをとるのは得意だと自信を持っています。実際にうまいのですが、どうしても自分のしていることが正しい、自分の勧めるものが一番良いという押しの強い部分があるのです。それが娘にはしつこいと思えたり、自分の意見を無視していると感じたりしてしまうようです。

この二人が一つ屋根の下で暮らすと思うと憂鬱で、私は親からの同居の誘いを拒み続けてきました。でも、父が亡くなり母が一人で暮らすことになると、周りからも同居をするべきだという圧力が......。娘はどうしても嫌だと言い、それなら一人暮らしをするとまで言っていましたが、収入もなく働く勇気もないため、私についてくるしかありませんでした。

同居を始める前、父が亡くなってすぐ母と娘はぶつかりました。娘があまりに冷たくあたるので、葬儀や役所への手続きで疲れ切っていた母が切れてしまったのです。「じいちゃんが亡くなって悲しくて、でもやることがいっぱいで大変なのに、そんなにキツイ言い方をするなんて酷い」と言って泣く母。その時ばかりは娘も少し反省したのか、やんわりと接するようになったのですが、それもほんの僅かの間のことでした。

不安なまま始まった同居は、やはり早々に嫌な空気になりました。以前から同居を希望していた母は大喜びでしたが、娘はどん底状態。私も気が重い毎日が始まりました。

もともと、長い間別々に暮らしていた者同士が集まったのです。朝から晩までいろいろと気を遣うことがあります。母は「私のことは気にしなくていいから、あなた達のペースで生活してくれて構わないよ」と言いましたが、やはり母の家なので昔からの母の生活のルールというものがあります。「あれはこうして」「これはそうじゃなくて」がいっぱい。
一方、娘は娘で強固な「自分ルール」があるので、母のすること全てを目で追いながら「ママ、あれやめるように言って」とか「あそこは私の場所だからいろいろ置かないように言って」などと私に言ってきます。私が言われたことを放置しておくと娘が直接母に言ってしまい、その言葉一つ一つがとてもきつく、母が傷ついてしまいます。ですので面倒ですが、すべて私が対応している状態です。

同居してからというもの、気づけば母が傷つかないように、娘が爆発しないようにと二人の間を行ったりきたりな日々を過ごしています。毎日へとへとです。

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