「赤ちゃんって...」近所の小学校1年生の女の子の「予想外の質問」にうろたえる52歳の私

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:パプリカ
性別:女
年齢:52
プロフィール:小学生の孫がいます。下校時刻に合わせて毎日パトロールするのが毎日の日課です。

「赤ちゃんって...」近所の小学校1年生の女の子の「予想外の質問」にうろたえる52歳の私 18.jpg

子どもの性教育はいつの時代も難しいテーマだと思います。

今回は、スマホのゲームが性教育のツールとなっていたお話です。

とある日の夕方、その日もいつも通りに孫の帰宅を待ちつつ、子どもたちの見守りパトロールをしていました。

すると、顔見知りの女の子がちょっと困ったような雰囲気で私の前で立ちすくんでいます。

実はこういうのは時々あって、そのほとんどが「お腹すいた」とか「ランドセルが重いよ~」など、可愛い悩みなのです。

この時も、「どしたの?」といつも通りに声をかけてみました。

すると「帰っても一人で寂しい。だから兄弟が欲しいの......」とつぶやく女の子。

寂しい思いはなんとなく理解できますので「そうだよね。一緒に遊ぶ兄弟がいると楽しいよね」なんて、ほのぼのとした会話をスタートさせたつもりでした。

しかし、このあとちょっと困った方向に展開されてしまったのです。

なんとその女の子から「でも、パパとママが仲良ししないと赤ちゃんできないんでしょ?」とストレートな質問が飛んできました。

あまりにも予想外な質問にのけぞる私。

なにせ相手は小学一年生の女の子。

「な、な、なんでそんな事を知っているの?」とテンパってしまいました。

しかし、「きっと私が質問を聞き間違えてるのだろう」とか、「質問の意図を私が読み間違ってるのだろう」などと都合よく考えつつ、「先生には聞いてみたの?」と逃げ道を探ります。

すると「先生は答えてくれなかった。それはママに聞いてだって」とのお返事でした。

「だよね~」なんて言いつつ返事に窮する私。

すると更に畳み掛けるように「仲良しってわかってる?」「大人なんだから知ってるよね!」なんて怒涛の攻撃を仕掛けてくるのです。

これにはあたふたとうろたえるしかありません。

周囲の目だって気になりますし......。

その結果、「まあ......知ってる......たぶん......」なんて、何とも歯切れの悪い返事をすることに。

すると、その女の子が「多分じゃ困るの。パパとママが仲良ししないと赤ちゃんできないのがホントかどうかが知りたいの!」と半べそ状態で怒り始めてしまいました。

話の方向をちょっとだけそらそうと、「そのこと誰に聞いたの?」と質問すると、「スマホ」と答えるではありませんか。

なんとその子は、スマホのゲームの中で「パパとママが仲良しすることで赤ちゃんができる」ということを知ったみたいなのです。

しかしそこはゲームの話しですので、ホントかどうかに疑問が残り、その答えを私に求めてきたというワケだったのです。

となると、「これって、親御さんに知らせた方がいいのかな?」なんて別の角度で悩み始める私。

というのが、私とこの女の子の親御さんとは面識が全くありません。

あるいは知っている人であっても切り出すには気まずすぎる内容です。

「どうするかな~」と悩んだ挙句、この件は女の子に差し戻すことに。

そして、「パパとママが仲良ししないと赤ちゃんできないかどうかについてはママに聞こうね。そして、スマホのゲームをやっていることもママに伝えるんだよ」と言ってみました。

すると、きょとんとした表情で「ママ知ってるよ。だってママと一緒にゲームやってるんだから。性教育なんだって」と答える女の子。

実にあっけらかんとしています。

これには「え"~~~」と答えるしかない私。

どうやらこの子のママは性教育の一環にスマホのゲームを活用しているみたいなのです。

「何じゃそりゃ」と心の中でつぶやきつつ、肩の荷が下りたことに妙にホッとしてしまった私なのでした。

時代と共に移り変わる性教育。

スマホのゲームがその役割を担っているなんて、想像もできない私なのでした。


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