こんにちは山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで、義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年以上が経ちました。義両親と同居しながら介護をしていた当時のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:認知症になってもオシャレは大事! 美容院で見せた義母の「とびきり明るい笑顔」/山田あしゅら
ある日義母が骨折をしてしまい、居室を1階に移したのですが、一方義父はまだ2階で寝起きしていました。
ケアマネおーさんも心配してたびたびそう進言してくれるのですが
と、当の本人がなかなか承諾しないため、1階にベッドを移せずにいたのです。
階段には手すりが付いており、義父はこれを頼りに毎日2階への行き来をしていました。
この手すりは義父がまだ元気だった頃、義父自身が据え付けたものです。
階段だけでなく、義父は家の様々な場所に手すりを設置していました。
もしかしたら身体の自由が利かなくなる予感や不安が義父にはこの時既にあったのかも知れません。
元々几帳面な上に手先が器用だった義父の工事は素人ながら実に見事なものでしたが、取り付けてから既に10年近くが経過しています。
特に階段の手すりは無理な力をかけて握ることが多く、次第にガタつきがひどくなっていました。
そこでおーさんに現状を見てもらい、
手すりの取り換えの『住宅改修』をお願いすることになりました。
住宅改修に関しては以前も記事にしましたが
関連記事:段差だらけ!バリアフリーに逆行する純和風建築をどうすれば.../山田あしゅら
おーさんによると、住宅改修の限度額にはこの時使った残りがあり、手すり工事ぐらいなら1割の負担で出来るのではないかとのことでした。
もし自費負担分が出たとしても、グラつく手すりをこのまま使い続けるのは危険です。
ここはしっかり直しておこうということになりました。
早速ケアマネおーさんと福祉用具専門員の男性、工事担当の女性の3人で工事の見積りです。
まずは工事個所のチェックをしたところ、階段以外に2階のトイレの手すりもガタつきが見つかりました。
手すりは取り付け場所が肝心です。
使う人の身長や使用する用途によって取り付ける高さや形状が異なりますし、位置によっては適当な場所に下地がない場合、補強が必要になることもあります。
また、介護保険利用の住宅改修は少々特殊で、介護保険制度のノウハウにも精通している専門業者でないと難しい面もあるようです。
一通り調べてもらったところ階段の手すりは辛うじてセーフでしたが、トイレは下地のないところにビスが打ってあり、下手をしたら引っこ抜けて怪我をしかねない状況だったみたいです。
2階を使用するのは義父なので、取り付ける位置や高さなど本人の意見を聞きながら決めていきましたが、久々の工事の打ち合わせに気を良くした義父。
だんだん、要求がエスカレートし始めます。
そこはヨメがやんわり制御しましたけどね。
すったもんだの見積もりを経て、それからまた数日後、半日ほどの工事で無事新しい手すりがつきました。
さすが専門家の工事だけあって、随所に工夫が凝らされています。
特に階段の踊り場はこれまで手すりが途切れていて 下りる時など「ちょっと怖いな」と思っていたのですが、タテに手すり棒を取り付けることで不安が解消されました。
すると何とまぁ。
2階への行き来が出来なかった義母まで 階段が使えるようになったではありませんか!
義父母が2階の居室を使えるのはあと何年か?
この時はまだ分かりませんでしたが、とりあえずしばらくは一安心です。
(※ブログをたぐって確認したら4年後に義父のベッドを1階へ下ろすまでしっかり活用出来ました)
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