<この体験記を書いた人>
ペンネーム:Nagisa
性別:女
年齢:48
プロフィール:25年間海外でバリキャリ。親に心配され渋々婚活してみたら即結婚が決まり、ただいま主婦二年生です!
アラフィフの私ですが、新婚2年目を迎えたばかり。
夫は51歳、私は48歳です。
共に初婚でしたが、年齢が年齢なので二親等内だけのささやかな式を挙げました。
夫が呼んだのは72歳の母親1人。
76歳の父親は、夫が子供の頃に浮気して離婚し、その浮気相手と再婚しているのです。
私側は両親と妹1人が参列しました。
費用があまりかからなかったにも関わらず、厳かで伝統が重んじられた素晴らしい式になりました。
夫も感慨深い思いだったようです。
その勢いもあってのことか、夫は悩んだ末、父親と再婚相手にも挨拶をしに行くことを決めました。
お会いすると、義父も再婚相手の女性も柔和で友好的で好感が持てる人物。
離婚したのは40年も昔のことですし、夫とは和解しているように見えました。
その時は和やかな場だと感じたのですが、実は私のいないところで夫は父親から何かしらの要求をされたらしく、その心情は穏やかではなかったみたいです。
あまり家族の話をしたがらないので何かあるのだとは思っていましたが、その後、夫の口から父親との事情が徐々に解禁されていきました。
聞けば聞くほどひどい内容で私まで怒りを覚えました。
義母と離婚する前、義父は浮気相手の親が自分の望んでいる仕事に有利なコネを持っているために、彼女の家に足繁く通ったそうです。
義母の方も、もともと親が決めた結婚だったため愛情はなく、申し出を受け入れて離婚。
当時、まだ義母は女盛りの年齢で、仕事から帰ると子供達のために夕食を作り、その後は男性が迎えに来て外出していたそうです。
夫の一つ下の弟が「夜は出かけないで」と懇願しても、母親は構わず毎夜出かけて行き、飲んで帰ってきたそうです。
その後、弟は社会人になり、しばらくはまともに生きていましたが、転々と職を変え、とうとう生活保護を受けるようになってしまいました。
そんな弟の堕落について、信じられないことに、両親そろって「お前に責任がある。きちんと面倒を見ないからだ」と夫を責めたそうです。
どうやら、夫の家族でまともな人間は夫だけのようです。
夫は社会人になってからずっと同じ職場で働いており、とても真面目に熱心に仕事に取り組んでいます。
稼ぎも悪くなく、1人で暮らしている義母にも頻繁に仕送りをしてきました。
以前、義母が癌で入院したときは夫が飛行機に乗って病院に通い、甲斐甲斐しく面倒を見ていたことを、義母も私に話してくれました。
結婚一周年を迎える少し前に、義母が突然倒れたという知らせを受けました。
癌の再発です。
進行が早く、あっという間に亡くなってしまいました。
義弟は行方不明で、全ての後始末を長男である夫が行い、予想外に多額のお金を使いました。
義母は知らぬ間に借金をしており、夫が送っていた仕送りは義弟に回していたことが発覚しました。
さて、問題の義父は義母が亡くなったことを知りません。
結婚の挨拶に伺って以来、義父は時折電話をかけてきますが、夫は一切出ないようにしています。
身勝手な父親と再婚相手の面倒まで見るつもりはないようです。
それでも優しい夫ですから、何かあったら結局助けてあげるような気がしてなりません。
携帯の電話番号を変えるように言ったのですが、それはしたくないようで、私の心の奥にわずかにモヤモヤしたものが残っています。
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