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自分がやりたいことはこれじゃない...。でもどうでもいいことに時間を追われて、やりたいことができない。便利な家電が増え、デジタル化も進んだ現代なのに、なぜか「時間がない」という悩みが絶えることがない、と感じていませんか?
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※この記事は『お金と時間の悩みが消えてなくなる 最高の時短理』(米山 彩香/KADOKAWA)からの抜粋です。
前の記事「大きな目標達成のために「逆算」した「今日の目標」をクリアしよう/最高の時短(5)」はこちら。
「一度決めたことをやり通す」ほどムダなことはない
「ガンガンいこうぜ」よりも「ゆるくやってみよう」
数値目標を決めて、それをクリアして達成感を味わうことは、とても「楽しい」ことです。その楽しさがなければ、設定した大きなゴールがいかに楽しげなものであったとしても、小さなゴールはつらいだけのものになるかもしれません。ですから、数値目標は「楽しむためのもの」と考えるようにしましょう。
最初は1日の投稿数の目標を決めていなかったツイッターも、数値目標を設定すれば、まず自分が決めた投稿数をクリアできたことに達成感を覚えるはずです。
そして日々の投稿(行動)を繰り返すうちに、見てくれる人の数が増え、プロフィールをクリックしてくれる人の数が増えていく......。
私もこうして楽しみつつ、小さな達成感を味わいながら、自分のビジネスを発展させていったわけです。
「楽しさ」「達成感」という観点でいえば、やみくもに「きつい目標」を自分に課してしまうことも、要注意です。
世の中は計画どおりにいかないことが多いものです。
たとえば「半年後に会社を辞めて独立起業する」と決めても、諸々の事情からそれが叶(かな)わないなんてことはあるでしょう。このときに「半年で起業できなかったから、独立するのをやっぱりやめる」では、あまりにももったいない。
数値や期限を決めるときには、「計画どおりにはいかないものだ」ということを必ず念頭に置いて、余裕を持たせるべきです。
あくまでも目指すべきは「大きなゴール」。そのためには、小さなゴールはどんどん軌道修正しても構わないのです。
仮に「フルマラソンへの参加」を目標に、練習として毎日ランニングをするとします。このとき、普段運動経験があまりない人がいきなり「毎日5キロメートル走る」という目標を設定してしまったら、どうなるでしょう。
一度くらいはなんとか5キロメートルを走り切ることはできるかもしれません。しかし、その計画が自分の体力に見合っていないということを、すぐに思い知るでしょう。
ここで「1日3キロメートル」「週4日」という具合に軌道修正をして、少しずつ体力をつけていけば、いつかは「フルマラソン参加」という目標を達成できるはずです。
しかし、一度決めた計画を崩さないといって無理を続けていても、身体を壊すだけ。これでは身もふたもないでしょう。
「きつい目標」が、最終的な大きなゴールを遠ざけてしまうのです。
目標達成に自己肯定感が重要な理由
きつい目標を立てて、途中で挫折する......。これは自分のメンタルにも、大きなダメージを与えてしまいます。
かつての私がそうでした。
「会社勤めをしながら、1年以内に弁理士資格取得」という目標は、当時の自分にとってはかなり無理のある、きつい目標でした。にもかかわらず、私は「やればできる」「やり通すことで成功への道ができる」とばかりに、その目標を変えることはしませんでした。
そして、結果は資格試験不合格です。
もしも「3年後に合格」くらいの少しゆるい目標設定であれば、弁理士としての生活は実現していたかもしれない......という後悔は、長く続きました。
思い込みはさらにエスカレートし、「いや、私は何をやってもダメなんだ」と、自分で自分をいじめ、何事にも積極性を持てない、暗澹(あんたん)とした日々を送ったものです。
今からすれば「長い人生、そんなこともあるよ」くらいの話かもしれませんが、当時の私にとっては、完全に「人生の挫折」だったのです。
「きつい目標」による挫折は、このように、いたずらに自己評価を下げてしまうという落とし穴があります。「ブログ100本を書けない自分はダメな人間」「30分でタスクを終えられない自分は仕事のできない人間」などと、そこまで自己否定する必要のないことを考え、勝手に自信をなくしてしまうのです。
そもそも「きつい目標」を設定してしまうのは、誰かに言われるがままにしているからか、あるいは自分のテンションが高くなった「冷静ではない」状態で物事を考えているからでしょう。
周りの基準や評価、自分の気分の盛り上がりは、まずは置いておくこと。
「一度決めたことは必ずやり通す」
立派な態度に思われますが、ムダのない人生を送るには、必ずしもよいこととはいえないでしょう。
途中で挫折しないように、あらかじめ余裕のあるスケジュールを立てる。きつい目標だと感じたら、すばやく軌道修正する。このほうがずっと効率的な人生を送れるのです。
◆アクションプラン
毎日目標を見直し、軌道修正は早めにする
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