あなたは毎日「やりたいことだけ」に向き合って、1日の時間を満喫できていますか?
自分がやりたいことはこれじゃない...。でもどうでもいいことに時間を追われて、やりたいことができない。便利な家電が増え、デジタル化も進んだ現代なのに、なぜか「時間がない」という悩みが絶えることがない、と感じていませんか?
月収20万から、1日実働2時間で月収1000万円を超えた筆者による、「最幸」の時短術を惜しみなく公開します!あなたもぜひ「幸率」の良い人生を!
※この記事は『お金と時間の悩みが消えてなくなる 最高の時短理』(米山 彩香/KADOKAWA)からの抜粋です。
前の記事「一度決めたことを「やり通す」より「臨機応変な軌道修正」が大切です/最高の時短(6)」はこちら。
目標達成は「努力」ではない
「最初から多くのことを成し遂げようとして極端な努力をすると、たちまちのうちにすべてを放棄することになる」
――チャールズ・チャップリン
つらいことを我慢して続ければ道は開けるというのは、ある種の洗脳である。利口な先人はそうやって、従属的な会社員を大量につくり労働させてきたのかもしれない。自分に嘘をついてまで続ければ、いずれ心を壊しかねない。ならば、努力という言葉を一度捨て、自分の好きなように生きてみてはどうだろう。好きなことであれば、努力しなくても続けられる。
「つらい」と「苦しい」では続かないのが現実
大手企業に就職した、会社に勤めながら、資格試験の勉強をしていた、大学院にも通った、キャリアアップを目指して異分野への転職をした......。
こうしたバックボーンから私は、「努力の人」というイメージを持たれがちなようです。
しかし、私はこれまで自分で「一生懸命努力した」と思ったことはありません。そして今も、何か努力をしているとは思っていません。
もちろん、「私は才能があるから努力しなくても結果を出せる」なんてことをいいたいわけではありません。「人からは努力と思われる取り組みも、努力としてやっているわけではない」ということです。
ここでいう「人から見た努力」とは、つらいことや苦しいことをがんばってこなす、という意味です。
時間をかけること、同じことを繰り返し繰り返し行うこと、自分の能力以上のことに挑戦すること──一般的にはこのようなことが「苦しいこと」「つらいこと」であり、それが努力と捉えられていることが多いようです。
そういう意味では、私は、たとえ時間をかけて勉強したり、同じことを繰り返す作業をしたり、新しい仕事にチャレンジして失敗したりしても、それを苦しい、つらいとは思えませんでした。
私はただ、目標に向けてクリアしなければならない作業を淡々とこなしていただけです。
そしてこれは、苦しいだとか、つらいだとかとは真逆の、楽しいことなのです。
「目標を達成するためには、それなりの努力をしなければならない」という考え方もあるでしょうが、私はあえて「目標達成に努力は必要ない」と言い切ってしまいたいと思います。
努力=苦しいこと、つらいことという前提では、やる気もなくなる、途中でやめたくなるように人間の機能はできています。
「なんで自分はこんなつらいことをやっているのだろう」と疑問を感じてしまえば、目標達成なんてどうでもよくなってくるものです。
これまでいくつもの会社に勤めていて感じたことですが、私たち日本人は、「楽しく仕事をする」ことを否定する傾向が強いようです。
極端にいえば、「忙しい人」「疲れている人」「苦しんでいる人」こそが、仕事に真面目に取り組んでいる人であり、時間に余裕がある人や、アフターファイブもプライベートな予定がある活動的な人、楽しんで仕事をしている人は不真面目だ、という見方があるということです。
もっといってしまえば、結果が伴わない非効率な作業を続けていても、それが周りから「努力している」と捉えられたなら、ビジネス上でもある程度の評価をもらえる、ということです。
しかし、このようなものの考え方は、ビジネススタイルの欧米化とともに、どんどん廃(すた)れてきています。
もちろん、勤勉であること、真摯(しんし)に仕事に取り組むことは、素晴らしいことです。しかし、やはりそこには「結果」が伴わなければ、意味がありません。
そして、「楽しいほうが、結果が出る」という考え方こそが、これからのスタンダードとなっていくでしょう。
日本でも「サマンサタバサ」や「スタートトゥデイ」など、「楽しさ」を標榜(ひょうぼう)して、かつ結果を出している企業が、どんどん増えているのです。
楽しいことはそもそも努力と認識しない
私はゲームが好きで、「マリオカート」なんかはすぐに熱中してしまいます。
「マリオカート」のすべてのステージでトップを取ろうと、夜、寝る時間も惜しんでやっていた感じというのが、先述した「淡々と作業をこなす楽しい行動」といえば、想像がつくでしょうか。
寝る時間も惜しんで集中して取り組む......それが苦しいこと、つらいことかといえば、もちろんそんなことはありません。大好きなゲームをやっているわけですから、ただ楽しいだけです。そして、その楽しさの先には、ゲームでよい成績を取るという「結果」が待っているということです。
ビジネスや目標達成も、この原理原則と同じだと考えたほうがいいでしょう。
「結果を出したい」「もっと上に行きたい」というのは、自分の願望です。その願望を叶えるための作業は、「楽しいもの」であるべきでしょう。
「時間的自由を手に入れて、家族や友人とゆっくり過ごしたい」
もしそんな大きなゴールを思い描いているならば、そのゴールに近づいていくのは、すごくワクワクする作業だと思いませんか?
どんな目標であれ、それを達成するための作業は、苦しいこと、つらいことではなく、楽しいことである。
そう捉えることができれば、あなたの作業の効率はグンとアップするはずです。
◆アクションプラン
つらい努力と感じたものは結果が出ないので即やめる
次の記事「「やろうかどうか悩んでいる時間」が一番ムダ! 興味をもったらすぐに「小さく」やってみる/最高の時短(8)」はこちら。