つらい努力は努力にあらず? 目標達成は「楽しいから」できるのです/最高の時短

あなたは毎日「やりたいことだけ」に向き合って、1日の時間を満喫できていますか?
自分がやりたいことはこれじゃない...。でもどうでもいいことに時間を追われて、やりたいことができない。便利な家電が増え、デジタル化も進んだ現代なのに、なぜか「時間がない」という悩みが絶えることがない、と感じていませんか?
月収20万から、1日実働2時間で月収1000万円を超えた筆者による、「最幸」の時短術を惜しみなく公開します!あなたもぜひ「幸率」の良い人生を!

※この記事は『お金と時間の悩みが消えてなくなる 最高の時短理』(米山 彩香/KADOKAWA)からの抜粋です。

つらい努力は努力にあらず? 目標達成は「楽しいから」できるのです/最高の時短 pixta_27899630_S.jpg前の記事「一度決めたことを「やり通す」より「臨機応変な軌道修正」が大切です/最高の時短(6)」はこちら。

 

目標達成は「努力」ではない


「最初から多くのことを成し遂げようとして極端な努力をすると、たちまちのうちにすべてを放棄することになる」
――チャールズ・チャップリン

つらいことを我慢して続ければ道は開けるというのは、ある種の洗脳である。利口な先人はそうやって、従属的な会社員を大量につくり労働させてきたのかもしれない。自分に嘘をついてまで続ければ、いずれ心を壊しかねない。ならば、努力という言葉を一度捨て、自分の好きなように生きてみてはどうだろう。好きなことであれば、努力しなくても続けられる。


 

「つらい」と「苦しい」では続かないのが現実

大手企業に就職した、会社に勤めながら、資格試験の勉強をしていた、大学院にも通った、キャリアアップを目指して異分野への転職をした......。
こうしたバックボーンから私は、「努力の人」というイメージを持たれがちなようです。

しかし、私はこれまで自分で「一生懸命努力した」と思ったことはありません。そして今も、何か努力をしているとは思っていません。

もちろん、「私は才能があるから努力しなくても結果を出せる」なんてことをいいたいわけではありません。「人からは努力と思われる取り組みも、努力としてやっているわけではない」ということです。

ここでいう「人から見た努力」とは、つらいことや苦しいことをがんばってこなす、という意味です。
時間をかけること、同じことを繰り返し繰り返し行うこと、自分の能力以上のことに挑戦すること──一般的にはこのようなことが「苦しいこと」「つらいこと」であり、それが努力と捉えられていることが多いようです。

そういう意味では、私は、たとえ時間をかけて勉強したり、同じことを繰り返す作業をしたり、新しい仕事にチャレンジして失敗したりしても、それを苦しい、つらいとは思えませんでした。

私はただ、目標に向けてクリアしなければならない作業を淡々とこなしていただけです。
そしてこれは、苦しいだとか、つらいだとかとは真逆の、楽しいことなのです。
「目標を達成するためには、それなりの努力をしなければならない」という考え方もあるでしょうが、私はあえて「目標達成に努力は必要ない」と言い切ってしまいたいと思います。

努力=苦しいこと、つらいことという前提では、やる気もなくなる、途中でやめたくなるように人間の機能はできています。
「なんで自分はこんなつらいことをやっているのだろう」と疑問を感じてしまえば、目標達成なんてどうでもよくなってくるものです。

これまでいくつもの会社に勤めていて感じたことですが、私たち日本人は、「楽しく仕事をする」ことを否定する傾向が強いようです。

極端にいえば、「忙しい人」「疲れている人」「苦しんでいる人」こそが、仕事に真面目に取り組んでいる人であり、時間に余裕がある人や、アフターファイブもプライベートな予定がある活動的な人、楽しんで仕事をしている人は不真面目だ、という見方があるということです。

もっといってしまえば、結果が伴わない非効率な作業を続けていても、それが周りから「努力している」と捉えられたなら、ビジネス上でもある程度の評価をもらえる、ということです。

しかし、このようなものの考え方は、ビジネススタイルの欧米化とともに、どんどん廃(すた)れてきています。
もちろん、勤勉であること、真摯(しんし)に仕事に取り組むことは、素晴らしいことです。しかし、やはりそこには「結果」が伴わなければ、意味がありません。

そして、「楽しいほうが、結果が出る」という考え方こそが、これからのスタンダードとなっていくでしょう。

日本でも「サマンサタバサ」や「スタートトゥデイ」など、「楽しさ」を標榜(ひょうぼう)して、かつ結果を出している企業が、どんどん増えているのです。

 

楽しいことはそもそも努力と認識しない

私はゲームが好きで、「マリオカート」なんかはすぐに熱中してしまいます。
「マリオカート」のすべてのステージでトップを取ろうと、夜、寝る時間も惜しんでやっていた感じというのが、先述した「淡々と作業をこなす楽しい行動」といえば、想像がつくでしょうか。

寝る時間も惜しんで集中して取り組む......それが苦しいこと、つらいことかといえば、もちろんそんなことはありません。大好きなゲームをやっているわけですから、ただ楽しいだけです。そして、その楽しさの先には、ゲームでよい成績を取るという「結果」が待っているということです。

ビジネスや目標達成も、この原理原則と同じだと考えたほうがいいでしょう。
「結果を出したい」「もっと上に行きたい」というのは、自分の願望です。その願望を叶えるための作業は、「楽しいもの」であるべきでしょう。

「時間的自由を手に入れて、家族や友人とゆっくり過ごしたい」

もしそんな大きなゴールを思い描いているならば、そのゴールに近づいていくのは、すごくワクワクする作業だと思いませんか?

どんな目標であれ、それを達成するための作業は、苦しいこと、つらいことではなく、楽しいことである。

そう捉えることができれば、あなたの作業の効率はグンとアップするはずです。

 

◆アクションプラン


つらい努力と感じたものは結果が出ないので即やめる


 

次の記事「「やろうかどうか悩んでいる時間」が一番ムダ! 興味をもったらすぐに「小さく」やってみる/最高の時短(8)」はこちら。

 

 

米山 彩香(よねやま あやか)

株式会社NEXT LEVEL SOLUTION代表取締役。1987年生まれ。千葉県出身。東京理科大学大学院イノベーション研究科知的財産戦略専攻修士課程修了。シャープ株式会社をはじめとした大手企業に勤務。
会社員時代に「大学院に通いながら弁理士試験を目指す」という多忙な生活を2年間送った経験と、大学院での研究成果や知見をもとに、すべての行動における時短の追求、徹底したムダの排除、1分単位のスキマ時間でどこにいても何をしていても超集中力を発揮できるメソッドなどを構築。仕事のスピードの速さはどの職場でも評価され、残業なしで圧倒的な成果を出す。しかし、次第に会社員という働き方に疑問を感じ、会社に頼らず「1日実働2時間」ほどでストレスフリーなライフスタイルを実現したいと思うようになる。そこで、独自に研究を重ねた時短術を活用し、起業準備を進めたところ、昼休みの30分から始めた副業で初月から会社員の収入を超える。それがきっかけで起業を決意。事務所なし、従業員なしで独立1年目から億単位の売上を創出しつつ、実働は1日平均2時間ほど。現在は「ゆるく・楽しく・気ままに」をテーマにしたブログやコミュニティを運営し、会社収入に頼らずストレスフリーに生きる人を多数輩出し、「お金と時間の悩みがなくなる時短術」を広める活動も行っている。著書に『お金と時間緒悩みが消えてなくなる 最高の時短』(KADOKAWA)などがある。


cover.jpg

『お金と時間の悩みが消えてなくなる 最高の時短』

(米山 彩香/KADOKAWA)

「もっと収入を増やしたい」「自分のやりたいことに時間を使いたい」……多くの人が望むことですよね。しかしこんなに便利な世の中になったのに、なぜか日々の忙しさは増していて、やりたいことより「どうでもいいこと」に時間が奪われがちではありませんか?
本書には社会にあふれる「時短術」の常識を覆す「最高の時短術」が満載。あなたの人生の「幸率」を「最幸」にする、時短術の全てを知れる現代人のための時短の教科書です!

この記事は書籍『お金と時間の悩みが消えてなくなる 最高の時短』からの抜粋です
PAGE TOP