普段当たり前のように使っている硬貨には、思わぬプレミア価格がついている可能性が。国内で流通している硬貨は発行年度により枚数も異なってくるため、コレクターの間では高値で売買されているものがあるようです。あなたのお財布の中で眠っている硬貨で、もしかしたら一攫千金が狙えるかもしれませんよ。
10円玉1枚で1万5,000円の価値!?
10月13日放送の「ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」(TBS系)では、高値で売れる硬貨をランキング形式で大発表。コイン鑑定士・寺田実さんが、数百倍の価値を持つ10円玉や100万円超えの超プレミア紙幣を紹介してくれました。
まず第3位には、「平成23~25年の50円玉」がランクイン。実はこの3年間に作られた50円玉はほとんど流通しておらず、コイン収集家の間では人気のコインとなっています。ちなみに買い取り価格は、50円玉1枚で1,000円になるのだそう。
続いてランキング第2位には「昭和62年の50円玉」、第1位には「昭和61年の10円玉」が紹介されました。前者の50円玉は貨幣セットでしか流通していないため、30倍の買い取り価格1,500円で取り引きされています。
いっぽう第1位の「昭和61年の10円玉」は、そのデザインに人気の秘密が。昭和61年の10円玉には2種類のデザインがあり、"平等院鳳凰堂の階段が繋がった"10円玉は相当なプレミアものです。10円玉1枚で、1万5,000円の価格がつくとのこと。
さらに高値で売れるものの中には、買い取り価格が桁違いなものまで潜んでいます。例えば破れてしまった部分に誤って通し番号が印字された1,000円札には、なんと135万円の価値が。これにはスタジオ一同が騒然となり、番組を見ていた視聴者からは「え、桁が違いすぎる!」「1,000円札が135万円に変わるって、非現実すぎてついていけない...」と驚きの声が上がっていました。
昔と今の中国切手相場事情
高値で売買されているものといえば、一時期"中国切手"がブームになっていたのを覚えていますか? 特に50年代~90年代の中国切手には高値がつき、中には100万円を超えるプレミア価格がついたものまで。
例えば1962年に発行された「梅蘭芳舞台芸術小型シート」は、2011年~2012年7月までの買い取り実績によると100万~180万円の値がついていたそうです。しかし現在のヤフオクの落札相場を見てみたところ、100万円を超えるものは見当たりませんでした。
いっぽう1980年に発行された「赤猿」とよばれる中国切手は、数年前までは1枚当たり約8万~10万円の買い取り価格。その価値は今もなお健在のようで、つい最近もヤフオク内で1枚10万円で取り引きされています。
もしかしたら昔集めていた切手やコインが、お宝に変わっている可能性があるかも。気になる方は、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
文/藤江由美