醬油、味噌、酒など日本人になじみ深い発酵食品を生み出す「麹」。日本特有の麹菌からつくられる麹調味料は、身土不二そのもの。今回は、人気の麹料理研究家・阿部かなこさんによる、「麹」のすばらしさとそれを生かしたレシピをご紹介します。どれも簡単に作れておいしく、体の内側からきれいになりたい方にぴったりのものばかり。ぜひ、毎日の食生活に麹を取り入れて、心も体も心地よい毎日を送りましょう!
※本記事は阿部かなこ著の書籍『体の内側からきれいになる 麹のレシピ』から一部抜粋・編集しました。
甘麹のつくり方
砂糖の代わりに使える甘麹。
甘酒やみりんのように水分が多くなく、甘みもしっかり感じられるので、料理が苦手な方にとくにおすすめ。
温度管理がポイントです。
材料(つくりやすい量)
乾燥米麹......100g
水......120ml
つくり方
1. 麹をほぐし、水を加える
ボウルに麹を入れ、固まっていたら手でほぐす。水を入れてスプーンで混ぜる。
2. 発酵させる
ヨーグルトメーカーや炊飯器、魔法瓶などに入れ、60℃で8 時間保温する。2~3時間
ごとに水分量を確認し、団子のように固まっていたら水を少しずつ足して混ぜる。炊飯器は温度が上がりすぎないようにフタを開けたままで、ふきんなどを内釜の上にふんわりかけておく。
甘麹のここがすごい!
こうなったら完成!
1. 腸内環境を整えてくれる
善玉菌のエサになるオリゴ糖、食物繊維が豊富で、腸内環境を改善してくれます。
ほかにも、抑うつ改善効果や、風邪をひきにくくなるなどの免疫力増強効果などが期待できます。
2. 砂糖よりもやさしい甘み
麹菌が発酵する過程でつくられる酵素の働きでデンプンが分解され、ブドウ糖になることで甘みを感じます。
アミノ酸を豊富に含んでいるので、砂糖による甘みよりもまろやかでおいしく、すっきりとした甘さです。
3. 薄めるだけで甘酒になる
料理に使うこともできますが、何よりも水やお湯で薄めるだけで飲めるから手軽です。
原料が麹と水のみでアルコール成分ゼロなので、子どもにも安心。
料理のヒント
砂糖の代わりに使用する場合、砂糖の甘みに慣れている方は2 倍くらいの分量にするのがおすすめです。
2 週間くらいで食べきってください。