醬油、味噌、酒など日本人になじみ深い発酵食品を生み出す「麹」。日本特有の麹菌からつくられる麹調味料は、身土不二そのもの。今回は、人気の麹料理研究家・阿部かなこさんによる、「麹」のすばらしさとそれを生かしたレシピをご紹介します。どれも簡単に作れておいしく、体の内側からきれいになりたい方にぴったりのものばかり。ぜひ、毎日の食生活に麹を取り入れて、心も体も心地よい毎日を送りましょう!
※本記事は阿部かなこ著の書籍『体の内側からきれいになる 麹のレシピ』から一部抜粋・編集しました。
中華麹のつくり方
ねぎ、しょうが、にんにくをたっぷり使って、麹とともに発酵させた中華麹。
ひとさじ入れるだけで、本格中華料理の味に。
香りだけでも食欲がそそられます!
材料(つくりやすい量)
乾燥米麹 ...... 100g
長ねぎ ...... 100g
にんにく ...... 50g
しょうが ...... 50g
塩 ...... 35g
水 ...... 100ml
つくり方
1. 麹をほぐし、塩を混ぜる
ボウルに麹を入れ、固まっていたら手でほぐす。塩を入れてしっかり混ぜ合わせる。塩が全体になじむと腐敗しにくくなる。
2. 香味野菜をペースト状にする
皮をむいたにんにくとしょうが、適宜カットした長ねぎ、水をフードプロセッサーに入れて混ぜ合わせる。ペースト状になるまで回す。
3. すべての材料を混ぜる
1に2を加えてよく混ぜ合わせる。
4. 発酵させる
消毒した保存容器に移して、常温で発酵させる。1 日1 回、清潔なスプーンでかき混ぜる。気温によって4~10 日ほどで完成する。3 カ月くらいで使い切って。
中華麹のここがすごい!
塩麹のようなとろみはなく、ボテッとしたような感じになる。
1. 料理が時短になる!
2. 入れるだけで本格中華の味になる
3. 血行促進、体を温める効果がある
料理のヒント
中華麹+オイスターソース、中華麹+ 玉ねぎ麹、中華麹+ 醬油麹といった合わせ技もとってもおいしい。
生のままだと小さなお子さんには辛いかもしれません。
その場合は玉ねぎ麹と1:1 で使ってみてください。
玉ねぎ麹の甘みが、香味野菜の辛みを中和してくれます。