災害は、いつ・どこにいるとき発生するか分かりません。いろいろなケースを想定して、みんなで対策を考えてみましょう。家族で話し合っておきたい「これだけは」を4つご紹介します。
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【家族で】何で連絡すればいい?複数の連絡手段を決めておく
震災後は、固定電話や携帯電話の通話がつながりにくくなるため、連絡手段を話し合っておきましょう。LINE、FacebookなどのSNS、災害時に提供される災害用伝言ダイヤル(171)、災害用伝言板(web171)など、複数の連絡手段を想定し、優先順位を決めておいて。子どもに公衆電話の使い方を練習させておくことも忘れずに。
【家族で】地震後は物が散乱!シェルター部屋を用意する
震災では、家具が倒れたり、ガラスが飛散したりと、家の中にものが散乱するおそれが。そうならないためにも、棚やチェストを転倒防止器具で固定したり、窓ガラスに飛散防止シートを張るなどの事前対策を。余裕があれば、落下や転倒のおそれがない、安全なシェルター部屋を設けておくと、震災直後でもそこで過ごせるのでおすすめです。
【子どもと】外で地震が起きたら?近所の危険な所を確認する
子どもが遊びに出かけているときに震災が起きた場合に備えて、近所にある危険箇所を子どもと一緒にチェックしておきます。海や川、崖、古いブロック塀など、危険な所を確認し、震災時には近づかないなど、教えておいて。同時に公園や広い駐車場など、いざというときに逃げ込める避難スポットも確認しておきましょう。
【子どもと】登下校中に地震!登下校ルートの危機予測をする
大人の目が届かない登下校中に震災が起こることもあるので、登下校ルートを一緒に確認することも大切。家に帰るのか、学校に戻るのか、どこに逃げ込むのか、ケースバイケースで話し合って。子どもの判断力にかかっているので、日頃から「こういう場合はどうする?」と問いかけて判断力を養っていきましょう。
必ず家族で確認しておきたいこと
いつどこで起こるかわからない地震に備えて「防災カード」は家族全員が内容を記入後、いつも持ち歩くようにしましょう。
生活区域の避難先を家族で確認しておこう!
● 一時集合場所/一時避難場所:近くの公園や安全が確保されている学校のグランドなど、「避難場所」に避難する前に一時的に集合し、様子を見る場所。
● 広域避難場所:大きな公園や広場など、震災時に発生する延焼火災や、そのほかの危険から避難者を守るための避難場所。
● 避難所:住宅が倒壊し、行き場がなくなった被災者を一時的に受け入れる場所。学校や公民館などで、情報や物資も提供。
●一時滞在施設:外出時に被災した帰宅困難者が一時的にとどまれる公共&民間施設。水、トイレ、食料、帰宅支援情報などを提供。
●災害時帰宅支援ステーション:コンビニや公共施設など、災害時に徒歩で帰宅する人に対して、水やトイレ、帰宅支援情報などを提供する施設。
イラスト/ナカオテッペイ