電気はつける? 消す? 地震直後にやってはいけない5つの行動

近年頻発する自然災害。最近は、過去に発生しなかった地域で大雨が降ったり、台風が上陸したり、竜巻が起こるなど、予想もしないことが起き続けています。いざというときにどう備えるべきか、防災・危機管理アドバイザーの山村武彦先生に聞きました。

前の記事「いざというときカチンコチンにならないために。普段からやっておきたい非常時の備え(2)」はこちら。

 
地震が起こった直後にやってはいけない行動とは?

地震の揺れが収まった後も、さまざまな危険が潜んでいます。例えば、大きな地震の際は余震が続きますので、安全確認できるまで火を使うことは厳禁。また通電火災を防ぐためにも、必ずブレーカーは落としましょう。被災後は正常な判断をしにくくなりますので、やってはいけない行動を覚えておきましょう。


●はだしで歩く
地震の発生直後は、床には食器をはじめとするガラスなどの破片が散乱。踏んでけがをしないように、決してはだしで歩かないこと。また食器棚にガラス飛散防止フィルムを貼り、室内履きを用意するなど、事前に対策をしましょう。

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●火をつける
震災で停電すると、ろうそくに火をつけようとした途端に、漏れていたガスに引火して火災になるケースが多いので、火はつけないこと。またガスのにおいを消すため、換気扇をつけて、火花が飛んで爆発することもあるので、換気扇もつけないようにしましょう。

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●電気をつける
地震の際、注意したいのが通電火災です。地震が起こったら、電気器具のスイッチを切り、プラグをコンセントから抜きましょう。停電が復旧したら、安全を確認した後に、ブレーカーを上げて、プラグを差し込みましょう。

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●ブレーカーを上げる
地震を感知すると、最近は自動的に落ちるブレーカーが大半ですが、漏電などで出火を防ぐためのシステムなので、ブレーカーは上げず落としたままにしましょう。自動的に落ちない場合は、危険なので必ず自分で落としましょう。

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●電話をする
災害後の数日間は、安否確認の電話が殺到するため、被災地の電話回線はパンク状態になります。緊急以外電話は控えましょう。災害時には、NTTが災害用伝言ダイヤル(171)を行っている他、つながりやすい公衆電話を活用するのも手。

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取材・文/中沢文子 イラスト/いなばゆみ

山村武彦(やまむら ・たけひこ)先生

防災・危機管理アドバイザー。防災システム研究所 所長。世界の災害の現地調査、研究を実施。日本各地で2,300回以上の講演、報道対応、執筆活動を通じ防災意識啓発に取り組む。大企業などの防災アドバイザーとして事業継続計画、防災・危機管理マニュアルの策定など、災害に強い企業・街づくりに携わる。「スマート防災災害から命を守る準備と行動(ぎょうせい)」など著書多数。

この記事は『毎日が発見』2018年3月号に掲載の情報です。

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