相次ぐ地震や洪水などのニュースを見て心配にはなるけれど、何となくそのまま過ごしていませんか? 大切なのは、自分の家族に合った備え。誰でもすぐできる、災害対策を紹介します!
【東日本大震災で被災した3人のママの体験談】
「無理に迎えに行っていたら、津波に遭遇していました」
●被災ママAさん(28 歳・息子5 歳・娘3 歳)
地震の揺れが収まったあと、保育園へ向かったのですが、途中で警察に止められて引き返すことに。子どもたちは保育園で保護してもらい無事でしたが、あのまま迎えに行っていたら私が津波にのみ込まれていました。
子どもは幼稚園や学校にいるから大丈夫だよね...
「備蓄は多めにしていたけど それでも栄養不足に...」
●被災ママBさん(31 歳・息子4 歳・2 歳)
停電や断水の中、自宅で避難生活。子どもが小さいため、長時間の買い出しに行けず、しばらくは備蓄食品でしのぐことに。ふだんから買い置きは多めにしていたのですが、それでも栄養不足になり、口角炎になりました。
昔買った防災セットに食料も何か入ってるはず...
「携帯を持っていない子どもとの連絡手段がなくて...」
●被災ママCさん(41 歳・息子12 歳・娘10 歳)
外出中に被災。夫とは携帯電話ですぐに連絡がついたのですが、心配だったのはちょうど下校時刻の子どもたち。同じマンションのママ友に連絡して事情を話したところ、私が帰宅するまで子どもを預かってくれていました。
いざというときの連絡はスマホ。 SNSは通じやすいらしいし...
怖いけど、大地震のシミュレーションが役に立つ!
家族全員が自宅にいるときに大地震が発生したら、あなたならどうする? 揺れが大きいほど動けないので、無理せず、身の安全を第一に考えて。家族と一緒にいる場合のシミュレーションの例をご紹介します。
(1)自分の身の安全が第一! 頭を守って身を丸くして
クッションや雑誌など、近くにあるもので頭を守って身をかがめます。台所は、食器や鍋が飛んでくるなど、危険が多いので離れることを最優先にし、火は揺れが収まってから確認を。
(2)揺れが収まったら避難ルートを確保する
揺れが収まらないうちに子どもを呼ぶと、子どもが動いて危険なので「頭を守って」と指示を出す程度に。ドアや窓をあけて避難ルートを確保しつつ、揺れが収まったら家族の安否を確認。
(3)今の状況を確認して緊急性があれば避難する
家の中や周りの状況を目と耳で確認し、テレビ、ラジオ、スマホなどで、情報を収集。家屋の倒壊、火災、土砂崩れ、津波などの危険がある場合は、速やかに避難を開始しましょう。
(4)避難所に行く必要がなければ自宅にとどまる
自宅で過ごせるようならそのあとの生活に備えます。震災発生直後は水道が使える場合もあるので、そのうちにためておくのがベスト。木造戸建ての場合、2階で過ごすほうが比較的安全です。
イラスト/ナカオテッペイ
※この記事は『レタスクラブニュース』からの転載です。