作り置きやまとめ買い食材を「冷凍」しておく人は多いはず。でも、いざ解凍すると味が変わっていたり、そもそも解凍が面倒で食材が冷凍庫に眠ったままになっていたり...悩みは尽きませんよね。そこで今回は、長年冷凍食品を研究してきたニチレイフーズ直伝の冷凍をフル活用する神テク集『ニチレイフーズの広報さんに教わる 食材の冷凍、これが正解です!』(KADOKAWA)より、便利な「冷凍神テク」をご紹介。これを読めば、あなたも「冷凍」マスターになれるかも!?
※本記事は株式会社ニチレイフーズ監修の書籍『ニチレイフーズの広報さんに教わる 食材の冷凍、これが正解です!』から一部抜粋・編集しました。
【前回】【ニチレイフーズ直伝】「鶏むね肉」の冷凍保存は「プラス調味料」がGOOD!ベストな「解凍方法」も伝授
豚肉(保存2週間)
種類によってベストな冷凍法をチョイス
※牛肉も同様のポイントで冷凍できる
正しい冷凍法でおいしさ長持ち
毎日の食卓で大活躍する豚肉は厚切り肉やかたまり肉、こま切れ肉など種類によって最適な冷凍方法をチョイスすると◎。 ここではおいしさをキープして、しかも長持ちする方法をそれぞれご紹介。
全種類共通! まずは3つのポイントを押さえて
(1)買ってきてすぐに冷凍すること。
(2)パックから取り出してから冷凍すること。
(3)急速冷凍すること。
厚切り肉の冷凍
1枚ずつラップで包んで、乾燥を防いで
これで冷凍庫にイン!
厚切り肉は、1枚ずつラップでぴったり包む。これを冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じる。アルミやステンレスのトレイやバットの上に置き、冷凍庫で急速冷凍する。
【解凍】半解凍のまま調理する
電子レンジ(200W)で1枚(約100g)につき1分加熱し、半解凍してから、揚げたり焼いたりする。または冷蔵庫で1枚(約100g)につき1~2時間ほど自然解凍(半解凍の状態)して調理する。半解凍状態で調理するとドリップが出にくい。
かたまり肉の冷凍
用途に合わせてカット方法を変える
これで冷凍庫にイン!
かたまりのまま焼く・ゆでる場合
かたまりのままラップでぴったり包む。
角煮やシチューの場合
食べやすい大きさにカットし、1個ずつ(または1回に使う量ずつ)小分けにラップで包む。
それぞれ冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、アルミやステンレスのトレイやバットの上に置き、冷凍庫で急速冷凍する。
【解凍】用途別の解凍方法
ゆでたり、煮込んだりする場合は、かたまりのまま冷凍した肉を電子レンジ(200W)で500gにつき8分加熱し、半解凍状態にしてから使う。焼く場合は、冷蔵庫で自然解凍(500gにつき約9時間)し、ペーパータオルで水気を拭き取ってから調理する。カレー、シチュー、角煮用などにカットした肉は凍ったまま炒めたり、ゆでたりして調理する。
こま切れ・薄切り肉の冷凍
小分けにすれば、凍ったまま調理可能
これで冷凍庫にイン!
使用頻度の高いこま切れ肉や薄切り肉は、1人分ずつ小分けして冷凍が◎。ラップの上に肉を使いやすい量( 1人分で約80gが目安)ずつ薄く広げ、包む。薄切り肉は食べやすい大きさにカットしてからラップで包むとよい。またはトングや菜箸などで1枚ずつ広げてラップを間に挟み、重ねてから冷凍するとはがしやすい。ラップした肉は冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じる。アルミやステンレスのトレイやバットの上に置き、冷凍庫で急速冷凍。
【解凍】凍ったままでも調理OK
凍ったまま炒め物や煮物に加えて、調理する。または電子レンジ(200W)で80gにつき1分加熱し、半解凍状態にしてから使う。冷蔵庫で自然解凍(80gにつき約4時間)し、ペーパータオルで水気を拭き取ってから料理に使ってもよい。
Recipe
下味冷凍で「豚こま切れ肉の味噌マヨ漬け」
下味を付けてから冷凍すると、味が染み込んでおいしくなる。
忙しいときに大助かり!
下味冷凍
(1)豚こま切れ160gは、大きいものがあれば食べやすい大きさに切り、塩・こしょう各少々をふる。
(2)ボウルに味噌・マヨネーズ各小さじ2、おろししょうが1片分を入れて混ぜ、(1)を加えて混ぜる。
(3)(2)を半分に分けてそれぞれラップの上に広げ、平らになるように包む。冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。3~4週間程度保存可能。
解凍/調理方法
(1)フライパンに凍ったままの豚肉全量、酒大さじ1を入れ、ふたをして中火で蒸し焼きに。マヨネーズに油分が入っているためフライパンに油はひかなくてよい。
(2)肉が解けてきたら菜箸でほぐし、好みで野菜(きのこやキャベツなど)適量を加え、火が通るまで炒める。
(3)器に盛り、好みでパセリのみじん切り適量を散らす。