ひな祭りに作りたい! 「ばぁば」こと料理研究家・鈴木登紀子さんのちらしずしレシピ

今回は、鈴木登紀子さんの次女で、料理研究家の安藤久美子(あんどう・くみこ)さんに「ひな祭りには毎年作ってくれた思い出の一品『ちらしずしの作り方』」についてお聞きしました。ひな祭りの季節にピッタリの彩りと味には「ばぁば」との想い出がいっぱい。

【前回】ひな祭りの彩りに、季節を愛でる「ばぁばの春の味」料理研究家・鈴木登紀子さんのちらしずし

具材を作ります。

(材料は全て8〜10人前ぐらい)

かんぴょうの甘煮

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材料
かんぴょう(乾燥・21cm)...24本
だし汁...1と1/2カップ
砂糖...大さじ4
みりん...大さじ4
しょうゆ...大さじ2

作り方
(1)かんぴょうはサッと水洗いし、多めの塩(分量外)をしてよくもみ、水洗いをしてたっぷりの水に30分ほどつけて戻す。

(2)戻し汁ごとやわらかくなるまでゆで、水洗いをして水けを絞る。

(3)鍋にかんぴょう、だし汁、砂糖を入れて4~5分煮る。

(4)さらにみりん、しょうゆを加えて汁けがなくなるまで煮る。冷めたら、3cmぐらいの長さに切る。

しいたけの甘煮

材料
干ししいたけ...12枚
だし汁...1と1/2カップ
砂糖...大さじ4と1/2
みりん...大さじ3
しょうゆ...大さじ2

作り方
(1)しいたけは水洗いし、たっぷりの水につけ、軽い皿などをのせて戻す。水けを固く絞って軸を切り落とす。

(2)鍋にしいたけ、だし汁、砂糖を入れて、中火でアクを取りながら4~5分煮、みりん、しょうゆを加えて落としぶたをし、汁けがなくなるまで煮る。冷めたら薄切りにする。

錦糸卵

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材料
卵...2個
塩...少々
サラダ油...適量

作り方
(1)ボウルに卵を割り入れ、よくほぐす。塩を加えて一度こす。

(2)フライパンを熱し、サラダ油を含ませたカット綿でよくふいて、油を全体になじませる。

(3)お玉1杯の卵液を流し入れ、火から外して全体に薄くのばし、菜箸1本を差し入れて返す。盆ざるに取り出して冷ます。残りの卵液も同様に作る。半分に切ってくるくると丸め、端からせん切りにする。

にんじんの甘酢

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材料
にんじん...50g
酢...小さじ1/2
砂糖...小さじ1
塩...少々

作り方
(1)にんじんは皮をむき、3cm長さのせん切りにする。

(2)鍋ににんじん、ひたひたの水、酢、砂糖、塩を入れて混ぜながら汁けがなくなるまで煮る。

高野豆腐の煮物

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高野豆腐(乾燥)...2枚
だし汁...2/3カップ
酒...大さじ1強
砂糖...大さじ1強
みりん...大さじ1強
しょうゆ...大さじ1強

作り方
(1)高野豆腐はぬるま湯につけて戻し、両手で挟んで水けを絞り、薄い短冊切りにする。

(2)鍋に(1)とだし汁を入れて煮立て、調味料を入れて混ぜながら、中火で汁けがなくなるまで煮る。

れんこんの甘酢づけ

ひな祭りに作りたい! 「ばぁば」こと料理研究家・鈴木登紀子さんのちらしずしレシピ 2302_P044_05_W500.jpg材料
れんこん...100g
だし汁、酢...各大さじ3
砂糖...大さじ1
塩...少々

作り方

(1)れんこんは皮をむいて薄い輪切りかいちょう切りにし、酢水(分量外)につけてアクどめをする。

(2)鍋に水を入れて酢少々(分量外)を加え、れんこんを加えて1~2分ゆでる。

(3)ざるにあげて水けをきり、だし汁と調味料を混ぜて浸す。

菜の花の塩ゆで

材料
菜の花...6本
塩...少々

作り方
(1)たっぷりの沸騰した湯に塩を入れて菜の花をゆでる。

(2)冷水にとり、水けを絞って花の部分だけを切って使う。

梅酢しょうが

材料と作り方
しょうがは皮をむき、薄切りにして梅酢に一晩つける。型で抜いてもせん切りにしてもよい。

冷蔵庫で1カ月保存できるので、作りやすい分量で。

※保存期間は目安です。保存状態などにより異なる場合があります。

※保存容器は清潔で完全に乾いたものを利用してください。


のり・ごま

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焼きのり1枚をちぎり、白いりごまは1/2カップを用意する。

ピンクのたらのでんぶはちらしずしの花
たらのでんぶ

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材料(作りやすい分量)
生たらの切り身...4枚
砂糖...大さじ2
酒...大さじ2
食紅、塩...各少々ひな祭りに作りたい! 「ばぁば」こと料理研究家・鈴木登紀子さんのちらしずしレシピ 2302_P044_08_W500.jpg作り方

(1)鍋にたらとたっぷりの水を入れて中火にかけ、5~6分ゆでる。

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(2)水をかけて冷ますが、たらは身が崩れやすいので、直接水が当たらないよう
にする。

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(3)ふきんの上で水けをきったら、たらの皮、血合い、骨を取り除く。

ひな祭りに作りたい! 「ばぁば」こと料理研究家・鈴木登紀子さんのちらしずしレシピ 2302_P045_03_W500.jpgひな祭りに作りたい! 「ばぁば」こと料理研究家・鈴木登紀子さんのちらしずしレシピ 2302_P045_04_W500.jpg

(4)ふきんで包み、水けを絞る。

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(5)絞ったふきんをまな板の上にトンと落とすと、身がふきんからはがしやすくなる。ばぁばの教えです。

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(6)すり鉢にたらを入れ、細かくほぐす。

ひな祭りに作りたい! 「ばぁば」こと料理研究家・鈴木登紀子さんのちらしずしレシピ 2302_P045_07_W500.jpg(7)鍋に(6)と調味料、食紅(水で薄めたもの)を入れて軽く混ぜる。

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(8)弱火にかけ、菜箸4~5本で混ぜながら、ふんわりといる。途中、ぬれぶきんの上に置き、焦がさないようにする。

ひな祭りに作りたい! 「ばぁば」こと料理研究家・鈴木登紀子さんのちらしずしレシピ 2302_P045_10_W500.jpgひな祭りに作りたい! 「ばぁば」こと料理研究家・鈴木登紀子さんのちらしずしレシピ 2302_P045_10_W500.jpg※冷凍庫で1カ月保存できる。
※保存期間は目安です。保存状態などにより異なる場合があります。
※保存容器は清潔で完全に乾いたものを利用してください。


具材をすし飯に混ぜます

すし飯

ひな祭りに作りたい! 「ばぁば」こと料理研究家・鈴木登紀子さんのちらしずしレシピ 2302_P045_11_W500.jpg

材料
米...4.5合
〈すし酢〉
酢...1/2カップ
砂糖...大さじ4と1/2
塩...小さじ1と1/2

作り方
米を炊き、熱いうちにすし酢をさっくりと混ぜ合わせる。

(1)すし飯を飯台の片方に寄せて具材(かんぴょう、しいたけ、高野豆腐、にんじん、れんこん)をのせる。端から少しずつ混ぜる。

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(2)仕上げにのりとごまをふる。

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※ばぁばは、ご飯を文化鍋で炊いたので、米4カップ(800ml)の分量を炊飯器に合わせて4.5合にしました。


器に盛って錦糸卵、でんぶ、菜の花、梅酢しょうがを散らす。

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撮影/工藤雅夫

 

<教えてくれた人>

安藤久美子(あんどう・くみこ)さん

鈴木登紀子さんの次女で、料理研究家。

この記事は『毎日が発見』2022年2月号に掲載の情報です。

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