書き込むことで自分を知り「死」を前向きに捉える!『 50歳からのエンディング・ダイアリー 』が発売

2022年10月17日に、駒草出版から書籍『 50歳からのエンディング・ダイアリー 』 (税込1100円)が発売されました。 書き込むことで自分を知り「死」を前向きに捉える!『 50歳からのエンディング・ダイアリー 』が発売 「50歳からのエンディング・ダイアリー」01.jpg

著者は41歳という若さで他界した流通ジャーナリスト・金子哲雄さんの妻、金子稚子(わかこ)さん。死の宣告を受けた夫が実践した『本気の終活』では、死に直面して抱えた困難を一つ一つ解決していきました。経験で得た終活のやりかたを、多くの人に伝えてほしいという夫の遺志を引き継ぎ、生まれたのが本書です。

『本気の終活』とは、自分の死んだ後のことだけでなく、私たち自身が自分で「いきかた」を決めてくこと。本書ではダイアリーの項目欄に記録をつけることで、自分の"見える化"ができます。さらに自分の価値観を周囲の人たちと共有して充実した最期を迎えることが目標で、そのためのステップも紹介されています。

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41歳で急逝した金子哲雄さんの「完璧な終活」とは?

 "賢いお金の使い方"を消費者目線でわかりやすく解説し、テレビやラジオ、雑誌などたくさんのメディアで活躍した、流通ジャーナリスト・金子哲雄氏は2011年6月に10万人に1人という希少がん『肺カルチノイド』と診断を受けました。病気の確定診断と同時に死の宣告をされながらも、「人から必要とされることが、生きていくモチベーションであり、心の支えだ」と仕事を続け、なんと2012年10月の亡くなる前日まで雑誌取材にも応じていたそうです。

そのわずかな間で、彼は公正証書遺言を作成、さらに「ぼくのものはハードディスク2枚を残して、あとは全部捨ててくれ」と言って持ち物も整理。また、葬儀社に相談して自身の通夜・葬儀もプロデュース。しめやかな感じではなくて賑やかにしたいと、彼の出演したバラエティ番組を再編集したVTRが流され、事前にしたためられていた最後の挨拶も参列者に渡されました。

その他にもお墓はもちろん、手記の出版や自分の死後の妻の引っ越し期限まで決めるなど、彼は「完璧な終活」を成し遂げたと大きな話題となりました。

"終活の本質"は「死ぬための準備」ではない

巷で「終活」と言えば、倒れた後の延命治療やケアの選択、死後の葬儀や遺言の手配などがイメージされます。でも周りの家族などからすると、なぜ本人がその判断をしたのかは、なかなか分かりません。その「なぜ」の裏側には、本人の人生で大切にしてきたことや価値観が隠れているからです。

死を前にして「人生は本当に素晴らしい」と語っていた金子哲雄さんは、最後の最後まで、周囲の人に「自分はこうしたい」という思いや意思を伝え続けました。彼が実践した『本気の終活』とは、私たち自身が自分で「いきかた」を決めてくことだったのです。

自分のことを知り、周囲の人と良い関係を結んで、それを伝える......。『本気の終活』は、自分の死んだ後のことだけでなく、生きている時から始まる"自分のためのもの"なのです。

自分の価値観を周囲の人たちと共有して、充実した最期を迎えるために。思い立った日から、本書を使って、その準備に取り組んでみませんか。

 

金子 稚子(かねこ・わかこ)
終活ジャーナリスト/ライフ・ターミナル・ネットワーク代表
病気の確定診断と同時に死の宣告を受けた夫の闘病や死に寄り添う中で、死がタブー視されるがために起こっている様々な問題に気づく。夫と死別後は、編集者の経験を生かして、医療から葬儀・供養、墓、さらには遺族ケアに至るまで、死の前後に関わる様々な事象や取り組み、産業を取材。各学会や研修会に講師として多数登壇。人生100年時代を迎えた今、死を捉え直し、多岐に渡る情報提供や支援とともに、“本気の終活”として私たち自身が自分で「いきかた」を決める必要性を訴えている。著書に『アクティブ・エンディング?大人の「終活」新作法?』等。医療法人社団ユメイン野崎クリニック顧問。厚生労働省「人生の最終段階における医療の普及・啓発の在り方に関する検討会」構成員。夫は、2012年10月に他界した流通ジャーナリストの金子哲雄。

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『-自分のため・家族のために今日から始める- 50歳からのエンディング・ダイアリー』

金子稚子駒草出版

【目次】
<はじめに>
<第一章>本気の終活「人生会議」を知ろう
・お金・持ち物のことを話し合おう
・人間関係のことを話し合おう
・医療・介護の専門家と話し合おう
<第二章>人生会議の手がかり 「私の記録」を付けよう
おわりに
巻末「自分ノート」

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