「終活」レポート/83歳女性の場合「夫の遺品の碁盤などを社会福祉協議会に寄付しました」

年を重ねた皆さんは、いつから、どんなふうに終活を行っているのでしょうか? 今回、50~80 代の6名にその実態をレポート! 始めた年齢やきっかけ、方法もさまざまですが、みなさん、自分らしく終活に向き合っているようです。

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田中博子さん(83歳)の場合

■同居家族

なし(1人暮らし)

■住まい

戸建て(持ち家)

■終活を始めた年齢

82歳

■終活を始めたきっかけ

2019年6月に夫が亡くなり、本格的に始めました。

■最初に行ったこと

・持ち物の整理(洋服や写真)。
・公正証書遺言の作成。

■既に終わった終活

公正証書遺言の作成。

■いま行っている終活

・持ち物の整理(洋服や写真)。
・終身老人施設の選定。

■工夫していること、心がけていること

・洋服は自分が携わっているフリーマーケットに出品しました。
・夫の遺品の碁盤などは社会福祉協議会に寄付。みなさんに喜ばれてよかったです。
・孫たちの写真(七五三や入学式、卒業式など写真館で撮ったものなど)は、子ども
たちました。

■これから始めたい終活

・エンディングノートの記入。
・延命治療・終末期医療の意思表示。

■悩んでいること、心配なこと

・3人の子どもが住む東京には行きたくありません。住み慣れた地で終のすみ家を探したいと思っています。
・お墓の引っ越し。8年前、いずれは夫と一緒に入ろうと、子どもが住む東京にお墓を購入しました。夫の遺骨の移動、墓じまいなどはどうしたらいいのか考えています。

■あなたにとって終活とは?

「生き方の終わりを改めて考えること」。
持ち物や財産はもちろん、自分の思いも整理されました。遺言書を書いておいてくれた亡き夫の姿が参考になりました。

終活カウンセラー協会・代表理事の武藤頼胡さんからひとことアドバイス

80歳過ぎからの終活はなかなか進まない方が多い中、立派にされていて感服します。今後、エンディングノートの記入を考えておられますが、書いたら、事あるごとにぜひ見直しもしてくださいね。

取材・文/岡田知子(BLOOM) 

いつやる?何をする?特集『終活に向き合う』その他の記事はこちら

 

<教えてくれた人>

武藤頼胡(むとう・よりこ)さん

終活カウンセラー協会 代表理事。明海大学ホスピタリティツーリズム学科外部講師。「終活」についての大切さを伝えるため、毎月巣鴨、浅草でアンケートを実施中。著書に『こじらせない「死に支度」』(主婦と生活社)。

この記事は『毎日が発見』2019年10月号に掲載の情報です。

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