ハードルが高い大人世代の「片付け」。今後の暮らしのために、いま整理することが大切です。リバウンドせずもう一生散らからない片付け術で、モノを厳選し、暮らしに余裕を持たせましょう。今回は、片づけアドバイザー石阪京子(いしざか・きょうこ)さんに「『手放すモノ』の見つけ方」について教えてもらいました。
【前回】「一生散らからない」片付け術! まずは「他人の目線」で家を見直そう
片付け術:「手放せない」には理由があります
「手放すモノ」の見つけ方
1年以上使っていないモノはもったいなくても手放す
「大人世代がモノを手放せない理由の一つに『いま手放してしまったら、二度と買えないかもしれない』という"恐れ"の気持ちがあります。でもそれはまったくもって杞憂というもの。現代社会は以前買ったモノより便利で快適なモノがたくさんあるし、いざというときはレンタルというテクニックも使えます。いまあるモノを7割に減らし、収納スペースに3割のゆとりを残すように片付けていきましょう」(石阪さん)
用意するのは紙袋、段ボール、マスキングテープの3つ。いらないモノにはテープでしるしを付け、書類は紙袋へ。必要なモノは段ボールに入れるようにしましょう。
「必要」「不必要」を分ける5つのルール
1. 代わりがあるモノは「いらない」
2. 「もったいない」時間や空間
3. モノに思いをのせない
4. 「いつか使う」の「いつか」を明確に
5. 大切なモノは捨てなくていい
なんとなく捨てられずにいたけど使うことのないモノや、別のモノで代替できるモノは「もったいない」と思わずに手放して。あることすら忘れていたモノや1年以上使っていないモノも、取っておくだけスペースのムダに。
「手放す」=「捨てる」ではない
手放すことでモノに新しい価値を見出すことができます。捨てる前に、どんな使い道があるか考えてみて。
≪売る≫
・リサイクルショップ
・古物商
・古着屋
クリスマスツリーや絵画、古いバッグなど、意外なモノが高値で売れる可能性があります。
≪ゆずる≫
・ジモティー
不要なモノを必要とする人にゆずることができるネットサービス。地域密着型で、無料で利用することができます。
≪寄付する≫
・自治体の衣類回収
・ユニセフ
誰かの役に立ちたいと思うなら寄付がおすすめ。困っている人のもとに物資が届きます。
取材・文/和栗 恵 撮影/米山典子 イラスト/オガワナホ