ハードルが高い大人世代の「片付け」。今後の暮らしのために、いま整理することが大切です。リバウンドせずもう一生散らからない片付け術で、モノを厳選し、暮らしに余裕を持たせましょう。今回は、片づけアドバイザー石阪京子(いしざか・きょうこ)さんに「片づけの順番」について教えてもらいました。
【前回】「必要」「不必要」を分ける5つのルールですっきり! 「手放すモノ」の見つけ方と手放し方
【最初から読む】「一生散らからない」片付け術! まずは「他人の目線」で家を見直すことから始めよう
片付け術:「寝室の押し入れ」から始める
自室の収納を空けて持ちモノを把握する
片付け始めるのは個人スペースの押し入れやクローゼットから。
中のモノを全て出し、3割減らすイメージで片付け&処分します。
こうすると収納スペースに余裕ができ、後の家事がスムーズに。
「あらかじめ写真に撮って客観的に見ると、どこを改善すればいいか分かりやすくなります」(石阪さん)
片付ける順番
片付けていく順番は下記の通り。
無理しないよう、少しずつ始めてみて。
1.寝室など個人スペースの押し入れやクローゼット
押し入れやクローゼットの中を片付けるには、中に入っているモノを全出しすることが大切です。
散らかっている家というのは、よく使うモノが出しっぱなしになっていて、あまり使わないモノが収納されているもの。
このあまり使わないモノを処分することで、収納のための空間が確保できます。
【Before】
【After】
2.共有スペースの物入れやクローゼット
続いては共有スペースにある物入れやクローゼットの中身を全出し。
個人のモノは全て個人スペースに置き、家族のためのモノだけを選別します。
3.個人・共有スペースに仮置きする
個人スペース、共有スペースの収納に、大切なモノ、捨てずに取っておくモノを仮置きします。
収納用のアイテムなどは片付けた後にできる、空いたスペースに合わせて買うようにしましょう。
4.キッチン
次にキッチンの収納に取りかかります。
同様に全てのモノを出してから適切な場所に収納を。
キッチンに関係ないモノは置かないようにします。
5.風呂場、洗面所、トイレなどの水回り
キッチンが終わったら、残った水回りを片付けます。
水回りには思い出の品や貴重品はほとんどありません。
いらないモノはキッパリと手放して。
6.玄関
玄関は収納の枠が明確なので、どんどん片付く場所。
こちらも「全出し+3割減」で片付けていきます。
7.リビング
最後に片付けるのがリビング。
個人のモノは個人スペースへ移動し、家族共有のモノのみ残すだけなので、拍子抜けするほど簡単に終わります。
8.仮置きしたモノを収納して終了!
取材・文/和栗 恵 撮影/米山典子 イラスト/オガワナホ