モノだらけで使いにくいキッチンの改善ポイントは「配置変え」/快適に変える収納レッスン

モノと収納のカタチをマッチング

本多 常温保存の食料品はどう収めていますか?

 シンク下の引き出しに調味料と缶詰をまとめています。ほかに乾物系がユニットシェルフの引き出しに入っています。

本多 きれいに集約されていますね! 食料品、一般的な量より少なめですよ。これが通常の量ですか?

 今はちょうどよいです。でも子どもが育てばもっとストックが必要ですよね。収納の中がぎっしりだけど、これで量は少ないんですか? 保存容器とかジップ袋もぎっしりで取りづらくて。

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保存容器でぎゅうぎゅうの浅い引き出し(上)と、上の空間があいている深い引き出し(下)

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本多 場所をぐるりと入れ替えたら、だいぶスムーズになりそうだなあ。シンク下の引き出しは深さがあるので、背の高いモノに向いています。今は高さ5cmの缶詰が、深さ40cmの引き出しに入っているような状態。一方で保存容器の入っている引き出しは、高さがないのでギュッとしてしまっています。保存容器は重ねると省スペースに収められて、でも高さが出ます。こちらが深い引き出しに来たほうがよさそう。

 保存容器を出すときも入れるときもひと工夫しないといけないんです。おろし器もここに入っていますが、保存容器の下に入り込んだりして「もう!」とイラつくことが多くて。

本多 おろし器は立てて収納すると、床面積が小さくて済みます。でも高さが出るので、そういうものこそ深い収納がベストマッチング。食器棚の引き出しにジップ袋がギュッと入っていますが、これも深さのある収納に立ててしまうとよいと思います。

 種類が多いから重なってしまって選びにくかったんです。

本多 立てて並べれば、どれも一発で手に取ることができますね。

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写真:林ひろし イラスト:ヨシイアコ

【まとめ読み】「快適に変える収納レッスン」記事リスト

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さまざまな間取りで暮らす5組のお宅を著者がコンサルティング。実践的な整理収納術はあなたの家でもすぐに試せます

 

本多さおり(ほんだ・さおり)
生活重視、ラク優先の整理収納コンサルタント。暮らしをラクに回す工夫に日々想いをめぐらせて、心地よい暮らしを探求している。夫、長男(5歳)、二男(3歳)の4人家族。2019年に中古マンションを購入し、家事がラクで家族みんなが暮らしやすい家を目指してフルリノベーションした。

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『今の暮らしを快適に変える収納レッスン』

(本多さおり/宝島社)

人気整理収納コンサルタント・本多さおりさんが、5軒のお宅をコンサルティングした実際のやりとりを収録。暮らしのお困りごとに対して、具体的なテクニックや考え方を対話形式で紹介しています。詰まっているのは、多くの人にとって参考になる「収納の知恵」。本多さん自身が最近取り入れた収納の工夫や、テクニックや段取りの背景にある哲学もつづられています。

※この記事は『今の暮らしを快適に変える収納レッスン』(本多さおり/宝島社)からの抜粋です。
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