1回目は駅前の景色、2回目は業界の話題で。人見知りが苦しまない「雑談のテーマ選び」

人と一緒にいるのが疲れる、人付き合いが苦手など対人関係に悩みを抱えていませんか。自身も極度の人見知りという午堂登紀雄さんは「外交的な付き合い方が苦手でも生きていける」といいます。そんな午堂さんの著書『「人見知り」として生きていくとと決めたら読む本』(すばる舎)から、口下手や人見知りでも無理せずコミュニケーションができ、孤独すらも楽しむコツを連載形式でお届けします。

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盛り上がるのは「共感」「あるある」

商談などで雑談をするときに、会話が盛り上がらないのは自分だけのせいではありません。

自分の会話が面白くないのと同じくらい、相手の話も面白くないから盛り上がらないわけで、ことさら自分を責める必要はないのです。

ちなみに会話が盛り上がらない大きな理由は「共通の話題がない」「共感できるポイントがない」ということですから、であれば共通の話題を探したり、共感できるポイントを提供したりすればよいのだということがわかります。

そこで簡単な方法があります。

たとえば初対面で名刺交換をしたときは、相手の名前と住所よく見ることです。

もし名前が珍しければ、「珍しいお名前ですね、どちらのご出身ですか」という話を振ることができますし、名刺に記載されている住所に土地勘があれば「実は私も〇〇駅の近くに住んでいたことがあるんですよ」などと共感していますよ、ということを表明することもできます。

これは私自身よく使いますし、そもそも私は「午堂」というかなり珍しい苗字なので、相手からもよく聞かれます。

私の場合は、「私も珍しい苗字なのですが、あなたの苗字も珍しいですよね」と振れば、「そうなんですよ」と会話を広げていくことができます。

反対に、自分の名刺にも相手から質問しやすい(ツッコミを入れやすい)情報を入れておくという方法も考えられるでしょう。

たとえば出身地、趣味、家族構成などなど、相手から話しかけられるフックを名刺に記載しておくのは、自営業者がよくやる方法です。

もうひとつは、訪問先に向かう途中の景色をよく観察することです。

たとえば最寄り駅の周辺の状況から相手先に至るまでの景色、訪問先のビルの外観などをよく観察し、到着してからもオフィスの内装や調度品を観察するのです。

すると、「初めて来ましたが、駅前はとてもにぎやかですね」「立ち飲み屋がいっぱいで、帰り道にちょっとひっかけるのによさそうですね」「オフィスのデザイン素敵ですね」など、共通の話題に引き込むことができます。

では、2回目以降に会う人にはどのような共通の話題、共感ポイントを提供すればよいでしょうか。

それは「相手のことを事前に調べておくこと」です。

といってもあくまで話題を提供すればよいので、最も簡単なのが相手の業界ニュースについて質問することです。

例えば、「そういえば今朝このようなニュースを新聞で読んだのですが、何か影響はありますか?」と聞いてみる。

すると、「いや、それほどでもないですよ」「それが、いろいろ面倒になってきてましてね......」などという反応が返ってきますから、こちらは「そうなんですか」「それは心配ですね」と相づちを打てばいい。

これにより自然と会話はふくらんでいきます。

準備した情報をもとに話を振り、シンプルに相づちを打つ。

これだけでもその場は和みます。

ここにスキルを駆使した会話のうまさなんて必要ない、ということがおわかりいただけると思います。

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人見知り.jpg気後れしない対人関係の築き方や孤独を楽しむ方法など42のメソッドが全7章で解説されています

 

午堂登紀雄(ごどう・ときお)
1971年岡山県生まれ。中央大学経済学部卒。米国公認会計士。世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。現在は、株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズと株式会社エデュビジョンの代表取締役を務める。『孤独をたのしむ力』(日本実業出版社)など著書多数。

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『「人見知り」として生きていくとと決めたら読む本』

(午堂登紀雄/すばる舎)

人付き合いや人と一緒にいることが苦手という悩みを抱えていませんか。口下手で根暗だと自称する著者もその悩みを個人の特性と捉え、適した環境に身を置き、その悩みを解消しました。本書ではそれを42のコツにまとめ、孤独を楽しみ、人見知りでも苦にならない人との距離感の保ち方などが紹介されています。

※この記事は『「人見知り」として生きていくとと決めたら読む本』(午堂登紀雄/すばる舎)からの抜粋です。
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