「家の片づけを始めても、なぜかなかなか進まない」と思うことってありますよね? そんな悩みを10年以上前からブログでつづったことで、モノに囲まれた暮らしから「もたない暮らし」に変えた人気ブロガーのriamo*さん。そんなriamo*さんの著書『「もたない暮らし」の始め方』(すばる舎)から、誰でもすぐに試せる「片づけ上手になる工夫」をお届けします。
少しずつ集めた北欧食器
娘たちが小さい頃、割ってしまう心配もあって、100円ショップの白い食器でも、もらい物の食器でも、とくにこだわりなく使っていました。
食器にこだわる心の余裕もなかったのだと思います。
しかし、北欧を舞台とする映画「かもめ食堂」に出会って、北欧食器の魅力に引き込まれました。
なんの変哲のないおにぎりが、素敵な食器にのせるだけで、とっても美味しそうに見えたのです。
同じ白い食器でも、北欧の食器は温かみがあって、コーヒーを淹れると何倍も美味しく感じられました。
それから少しずつ、北欧の食器を集めました。
今まで使っていた食器より、ちょっと背伸びして買った食器は、わが家の暮らしを豊かなものへと変えてくれました。
100円ショップの食器も丈夫で良いのですが、お気に入りの食器は、料理を並べるのも、お皿を洗うのでさえも、楽しい時間となりました。
もし、お客様用にと高価な食器をしまっているのなら、ぜひ普段の生活に使ってみてください。
いつもの紅茶やコーヒーが、うんと美味しく感じられるでしょう。
おもてなしの心も大切だけれど、毎日の暮らしが素敵な時間へと変化します。
家族分の4枚を超えないルール
食器選びのマイルールがあります。
わが家は4人家族なので、同じ種類の食器は4枚がルール。
同じサイズのグラスも4つずつ。
そうは言っても、色々な食器も楽しみたいもの。
そんなときは、色違いを2枚ずつ買って、家族分の4枚を超えないように選びます。
同時に使うことのない大きなマグカップは、2つだけ持つことに。
コーヒーカップのソーサーにもなる、ケーキ皿にもなる多用途のお皿を使うと、収納場所をとらずに便利に使えます。
特別なお客様用の食器はありません。
普段の食器が特別なものという考えです。
持っている食器は少ないので、死蔵品は1つもありません。
すべてよく使う1軍の食器です。
以前、大切にしていたイッタラのグラスを1つ割ってしまいました。
唇に触れたときの感触が良くて、飲み物が美味しく感じられるグラス。
早速、同じグラスを買いに行きました。
立派なお店に、小さなグラス1個だけを持ってレジに並ぶ私を見て、夫が「それだけ?」と笑っていました。
割れた分だけ、買い直す。
いつでも買い直すことができるようなシンプルな食器を選び、割れてもまた同じものを買いたくなるものを選ぶ。
それまでは、しまった! 割れた!で、終わり。
同じものを買い直す感覚がありませんでした。
割れるので、数もバラバラ。
当然、食器への愛着もありませんでした。
お気に入りの食器を揃えると、暮らしにゆとりが生まれました。
手抜き料理だって、ちょっと美味しそうに見えるから不思議です。
撮影:上岡エマ
いつでも5分で片付く家になる「もたない暮らし」記事リストはこちら!
月間100万PVを長期達成している人気ブログ「やさしい時間と、もたない暮らし」のブロガーが手掛けた初著書
※書籍の詳しい内容は、こちらからAmazon書籍購入ページを参照ください