<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ひまわり
性別:女
年齢:44
プロフィール:夫は単身赴任中で、6歳の息子と暮らすワーキングマザー。現在ワンオペ育児中です。
先日、義理の父の三回忌で主人の実家に親戚が集まりました。義母や親戚は関西、私と息子は東京、主人は沖縄に単身赴任中なので義母や親戚には年に数回会う程度ですが、この手の集まりは蚊帳の外にいるような感じで、何年たっても居心地いいものではなく、せっかくの帰省も苦痛でしかありません。
今回は帰省前に息子がロタウイルスに感染し、脱水症状、熱性けいれんを起こし救急搬送されるなど、息子と2人大変な思いをしていました。私は夜寝てしまって痙攣を見逃してはいけないと眠気止めのドリンクを飲み、3日ほぼ寝ず、食事も喉に通らない状態で看病し、ようやく回復した頃に帰省をしたのです。
元気になった息子とは反対に、疲れ果てた私。ちょうど沖縄から帰ってきた主人と空港で合流しました。ボロボロの私と違い、悠々自適な沖縄生活を過ごしている夫。少し苛立ちを覚えてしまいました。さすがにこの日は息子を主人に託し、自分の実家に帰らせてもらって穴をあけた仕事を埋めさせてもらいました。昔ならさっさと自分の実家に帰る嫁は許されないのかもしれませんが、もはや許してもらわなくてもかまいません。ひとりでゆっくり寝ないと壊れそうだったのです。そして1日遅れて関西の夫の実家に行って法事に参加しました。
息子は、集まった親戚に先週の出来事を自慢するかのように話していました。ロタウイルスになり大変だったこと、救急車に乗ったと元気に報告する姿を見て、本当に元気になってくれてよかったと心から思いました。息子がちやほやされるのは全然かまいません。
しかし、叔母が主人の単身沖縄赴任に触れ、「一人気の毒やなー」と言い出しました。「一人でご飯とか、どうしてんの?」、主人が「コンビニとかかな......」、「えー可哀想に大変やん、あんた」と。すると義母が、「家族で行けたらよかったんやけど、可哀想やろ」と被せてきました。
ついていくかどうか散々話し合いました。私の仕事、息子の保育園、いろんなことがあるんです。一筋縄にいかないことは理解してもらえず、義母や叔母は主人を主体で考えて、意見を言ってきます。それが私にとっては腹立たしいのです。思わず横にいた主人に聞きました。「一人の何が大変なん?」「働きながら子育てして、子どもが病気になったら仕事を休んで寝ないで看病してる私と比べて何が大変なん?」。ここで詰め寄られる主人も気の毒ですが、ここを詰め寄るしかありません。そして、義母と叔母たちに言ってやりました。
「全然、可哀想なんかじゃないですよ。好きな時間に好きなものを食べ、休みになれば好きなだけ寝て、好きなだけ昼寝して、好きなテレビ見て、休日は沖縄の綺麗な景色を見にひとりで出かけたり、それの何が大変なんですか? どこが可哀想なんですか? 『男一人は気の毒』目線だから男は図に乗るんです。息子には、男だったら女性に何もかも押し付けていいと思う大人になってほしくありません。男を甘やかした結果、いつまでも女性が全部やらなきゃいけないんですよ。共働きであってもこちらの負担は大きいんです。もう男だからという時代ではないんですよ!」
つい熱が入ってしまいました。その場の空気が明らかに悪くなったところにお坊さんがやって来ました。
私はどう思われても構いません。嫌われても、悪口言われても、理解してもらえなくても全然いいのです。でも、はっきり言っておくのは、息子の未来のためです。またあの集まりに行くのは苦痛でしかありませんが、負けません。
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