「家の片づけを始めても、なぜかなかなか進まない」と思うことってありますよね? そんな悩みを10年以上前からブログでつづったことで、モノに囲まれた暮らしから「もたない暮らし」に変えた人気ブロガーのriamo*さん。そんなriamo*さんの著書『「もたない暮らし」の始め方』(すばる舎)から、誰でもすぐに試せる「片づけ上手になる工夫」をお届けします。
「1ヵ月76分」の探し物の時間が減る
1ヵ月 76分
1年 912分
人生80年 72960分
何の時間かおわかりになりますか?
これは、人が一生で探し物に費やす時間です。
家の鍵がない、スマホがない、明日提出の資料がない......。
ないない。お心当たりありますか?
さっき、ここに置いたはずなのに、たしか、この中に入れたはずなのに......。
......はずなのに、ない。
みなさんご経験があることと思います。
見つかるまで、ずっとモヤモヤを抱えて、何も手につかなくなる。
それが大切なものであればあるほど、焦りますよね。
モノを捨てるメリットは、モノを探し回る時間をうんと減らせることです。
先日、キッチンの壁紙をセルフリフォームしました。
いつも何もないリビングに、家具やモノを移動して、足の踏み場もないほどになりました。
おもちゃ箱をひっくり返したような、ごちゃごちゃとした状態です。
すると、いつもは何かを落としても、何かを置いてもすぐに見つかるのに、この日に限っては、あれがない、これがないと、ずっと探し回っていたのです。
モノが多いだけで、こんなにも探す時間が増えるのかと、実感しました。
ごちゃごちゃとした環境では、頭の中もとっ散らかってしまいます。
1ヵ月・76分は、1時間16分。
これだけの時間を、探し回る時間に使っているなんて、もったいないことです。
モノが減ったら、もったいない時間も減る。
さて、この1時間16分に、あなたは何をしますか?
掃除が早く終わる
掃除がラクに簡単になることも、モノを捨てるメリットです。
子どもの頃の、学校の掃除当番。
教室は机や椅子がたくさんあって、掃除がしにくくありませんでしたか? まずは、机や椅子を移動するところから始めていましたね。
一方、何もない体育館は、端から端まで、ざーーーっと雑巾がけができる。
家でも同じことが言えます。
何もない部屋は、掃除もラクに簡単になります。
スッキリキレイになって気持ちいいと思う掃除は、みなさん嫌いでないと思うのです。
嫌いになる理由は、何かを移動して掃除をすること。
そのちょっとしためんどくささが、掃除を複雑にしてしまうのです。
吟味して買うようになり、お金が貯まる
モノを捨てるもうひとつのメリットは、お金が貯まること。
「貯まる」とは少し大げさかもしれませんが、お金を使わなくなる結果、お金が貯まると言っておきましょう。
安く簡単に買えてしまうことで、どんどんモノを増やしてしまう。
でも一度、家中のモノを見直し、もたない暮らしを始めると、100円ショップのものでさえ、これが本当に必要なものなのか、よく考えるようになります。
100円だから、まぁいいよね〜という考えがなくなります。
その思考の変化は、モノを減らしたことによる最大のメリットだと思います。
さて、最後に、デメリットについてもお話ししておきます。
捨てなきゃよかったという話をお聞きします。
一度、片づけを始めると、何でもいらないと気分が高まって、何も考えずにポイポイ捨ててしまうことがあります。
お金を出せば買い直せるものならまだしも、二度と手に入らない思い出の品は、慎重に行ってください。
私自身は、捨てるデメリットをあまり感じることがありません。
メリットの方が、うんと大きく感じるからです。
モノに対して執着心がないからなのかもしれません。
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