考え方を変えてみませんか? やましたひでこさん「物を手放す」ための4つのレッスン

いよいよ年末、今年も大掃除の時節がやってきました。新年を迎えるといっても、実は今日と地続きの明日になるだけ。ところが、私たちの意識は不思議なもので、「改まること」に対して心が動きます。

自分たちの身の回りを整えて、まっさらの状態で向き合うには? 新年を気持ちよく迎えるために物を手放す方法を、やましたひでこさんにうかがいました。

考え方を変えてみませんか?『物を手放す決断のレッスン』

●レッスン1
「片付けられるかな?」と悩む前にやってみましょう! 結果はやってみないとわかりません

いままで片付けられなかったからといってこれからもそうとは限らない、とやましたさんは言います。

「大変な出来事も、終わってみるとその大変さを忘れます。なのに明日のことを考えると不安を覚え、ため息...。人は未来に対して『できるか、できないか』で判断してしまう癖がある。だから不安になるんですね」

片付けられるかな? 断捨離できるかな? その不安の答えは、「やってみないとわからない」

「未来の結果を、『できるか、できないか』と、現在形で慮おもんばかることほど無用なエネルギーの消費はありません。片付けた分だけ片付けることができる! まずは始めてみましょう」


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●レッスン2
収納方法をあれこれ考えるよりもっと有効な方法に気付いているはずです

室内に物があふれていても、きちんと収納すれば空間は片付く――。

100円ショップやインテリアショップには、気の利いた収納グッズが売っていますね。

私たちは収納に過度な期待を抱きがちです。

「多くのご家庭を拝見してきた経験からお伝えすると、私たちの持ち物は、収納して片付く量をとっくに超えているのです!」とやましたさん。

「『収納グッズに整理して入れたのに、あまり片付いた気がしない』『かえって収納するために物が増えた』。これらは収納が解決策になっていない証拠。みなさんも本当は、もう物を手放すしかないことに気付いているのではないですか?」

●レッスン3
ワクワクするものも、うれしい気持ちになるものも、持ち過ぎると雑音になります

大好きな洋服や楽しい趣味の道具、孫からもらったイラストや手紙...。

どれも私たちの気持ちをワクワクさせてくれる物ばかりです。

「でもね、持っていてうれしくなる物でも空間に対してそれらの占める割合が増え過ぎると、やはり空間は損なわれてしまうんです」とやましたさんは言います。

満員電車を思い浮かべてみましょう。満員電車が不快なのは、空間に対して詰め込み過ぎているからです。

「クローゼットの扉を開けると、お気に入りの洋服ばかりかもしれません。でもぎゅうぎゅうに詰め込まれた洋服は不活性エネルギーを発しています。そのような不活性エネルギーに満ちた空気は、空間だけでなく、それを吸っている持ち主の気分までよどませてしまいますよ」

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●レッスン4
「とりあえず」と考えて決断を先送りにしていませんか?

物を手放すと決めたのに、結局手放せずにそのまま取っておいた。

こんな経験、誰しも一つや二つ、思い当たるのではないでしょうか。

「『いま必要かどうか?』に目を向けて、取捨選択した結果残すことに決めたのなら、それはあなた自身の確かな選択。でも、『とりあえず』残しておくのだとしたら、それは思考停止の状態です」とやましたさん。

「とりあえず」は決断を保留し、問題の先送りを導く言葉なのだとか。

「面白いことに私たちは『とりあえず買おう』『とりあえず取っておこう』とは考えますが、『とりあえず捨てよう』とは思いません。『とりあえず』は現状維持に結びついているんです」

物を捨てる自由もあれば、残しておく自由もあります。

でも、新しい年も「とりあえず」で決断を先送りにする日々を過ごしますか?

「とりあえず」の自分で満足しますか?

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構成/峰岸美帆 文/斎藤真知子 イラスト/根津あやぼ

『やましたひでこさんに教わる「断捨離」流、新年の迎え方』その他の記事はこちら

 

<教えてくれた人>
やましたひでこさん

一般財団法人断捨離代表。ヨガの行動哲学に着想を得た「断捨離」を日常の片付けに落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪のメソッドを確立。物だけでなく思考の新陳代謝法としても支持される。近著に『定年後の断捨離』(大和書房)など。

この記事は『毎日が発見』2019年12月号に掲載の情報です。

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