チェック場所ご存知ですか?専門家と「自宅の点検」をやってみました

自分の家は耐震性があるのか、雨漏りしていないか心配だけれど、どう点検したらいいか分からないもの。今回、一級建築士の佐久間順三先生が定期誌「毎日が発見」読者モニターの方の家を訪問して、どこを見たらいいのかなど私たちができる点検法を教えてくださいました。「リフォームをお考えの方は、併せて耐震補強もしましょう」と佐久間先生。この記事を参考に、ぜひ基本の11カ所を確認してみてください。

1908p019_1.jpg

■チェックした栗原百合子さん(69歳)のご自宅情報はコチラ!

1908p019_4.jpg

<2×4住宅 2階建て 40坪>
1994年 住宅建築
2005年 白アリ駆除
2010年 エコキュート設置及びオール電化、キッチンリフォーム
2012年 1階リフォーム(キッチン、風呂除く)、外壁塗装、屋根塗装、雨どいも交換
2015年 お風呂リフォーム、白アリ駆除

毎日が発見_8月号_紙版【抜粋用】 14.jpg1908p019_2.jpg

診断を始める前には、佐久間先生が被災地に行って自ら撮影した画像などを使って、耐震性について説明。

基本の11カ所はここを見ましょう

1. 床下収納
ジメジメしていると腐朽(ふきゅう)菌や白アリの恐れあり1908p020_1.jpg1908p020_2.jpg床下の土台などが水を含んでいるかどうか含水率計で測定します。今回は15%以下(20%以上注意)だったので問題なし。またドライバーの持ち手で木材を叩き、ポコポコ音がすると白アリ被害を受けている可能性があるそうです。

2. お風呂の点検口
壁が壁の最上部まできちんとあるかをチェック!1908p020_5.jpg1908p020_6.jpgこの家は壁(石膏ボードなど)で建物が構成される2×4住宅。壁がきちんと壁の最上部まで届いているかが重要。今回は問題なし。

3. 押入れの天袋
雨漏りや白アリ被害がないかをチェック1908p020_9.jpg1908p020_10.jpg天袋を見たところ、木材が変色していなかったほか、雨漏りもなく、白アリ被害もなし。さらに断熱材もきちんと敷かれていたので、全て問題なし。

4.玄関上の屋根
防水は10年超えると雨漏りの危険性あり1908p020_3.jpg1908p020_4.jpg防水の保証は10年が基本。ここでは10年を超えていたので注意が必要。玄関の天井を見たところ雨漏りしていなかったのでひとまず大丈夫でしたが、何かの折に補修をと佐久間先生は指示。

5.ベランダ
建物とベランダが離れているかどうかを確認1908p020_7.jpg1908p020_8.jpg家とベランダの間に隙間がなく一体化している場合、ベランダの水が家に浸入する恐れがあるので注意を。ここでは別々に作られ、離れていたので問題なし。

6.塀
ひびなどは要注意!1908p020_11.jpg

塀のひびやブロック塀が割れたり、根元が浮いていたら、地震の際に倒れる可能性あり。コンクリートの塀は下に水が抜ける穴がないと危険。ここでは穴がある点は良かったがブロック塀の根元が浮いていたので、先生は補修を指示。1908p020_12.jpg

7.屋根
塗装が剝れていたら修繕を1908p020_13.jpg屋根の塗装ががれていたり、屋根と屋根の間に大きな隙間ができていたら、雨漏りの可能性があるので修繕しましょう。ここでは両方とも問題なし。

8. 壁の雨漏り
部屋の壁の隅にシミがないかを確認1908p021_1.jpg部屋の壁の隅にシミができていたら、屋根などから雨漏りしているサイン。懐中電灯で照らしてチェックを。万が一、雨漏りしていたら、木材が腐って耐震性が落ちるので、注意が必要です。

9.たてとい
宙に浮くと壁が腐ったり、白アリ被害に1908p021_3.jpgたてとい(雨どい)は地面の中の排水溝につながっているので問題なし。地面から浮き、日光の当たらない場所だと雨が降るたびにジメジメし、壁が腐ったり、白アリ被害に遭いやすくなります。

10.基礎
換気口やその他の部分にひび割れがあったら基礎が崩れている可能性大1908p021_2.jpg床下の換気口の周りなどにひび割れがなかったのでひとまず安心。もし入っていたら、基礎が崩れているなど異常を伝えるサイン。

11.外壁下部
周辺に植栽は置かないこと1908p021_4.jpg外壁下部の周りに植木を置きがちですが、白アリの被害に遭いやすいので、置かないようにしてください。先生は植木の移動を指示。

今回、佐久間先生が栗原さんのご自宅をチェックしての注意点は以下の3つでした。

1.玄関上の屋根
2.浮いたブロック塀
3.外壁下部周辺の植栽
栗原さんは「これからは私も勉強して自宅の管理をしっかりしていきたいと思います!」とのこと。ぜひ皆さんも参考にしてみてください。1908p021_5.jpg

その他の「我が家を守る」記事リストはこちら!

取材・文/中沢文子 撮影/奥西淳二 取材協力/一般財団法人 日本建築防災協会

 

佐久間順三(さくま・じゅんぞう)先生

設計工房佐久間 顧問。工学博士。一級建築士。全国の被災地を回り、家の被害状況を研究し続け、講習会も開催。著書に、『佐久間順三流SUISUIわかる 木造住宅の耐震診断/耐震補強設計/補強工事の勘所』などがある。

この記事は『毎日が発見』2019年8月号に掲載の情報です。

この記事に関連する「暮らし」のキーワード

PAGE TOP