無計画はキケン!専門家に聞いた「災害に強いリフォーム」

定期誌「毎日が発見」読者の皆さんに実施したアンケートで、多くの方からいただいたのが「家」の悩み。そこで、災害から家を守る方法や、家を売却して住み替える方法、ご近所トラブルの対処法などを特集し、連載形式で配信します。今回は、「災害への備え」という観点からのリフォームについて、東京大学名誉教授の坂本 功先生にお聞きしました。

pixta_42797716_S.jpgリフォームしたからと安心している方、いらっしゃると思います。しかしリフォームこそ、実は危険が潜むのをご存じでしょうか? 

「耐震性について詳しくない業者に依頼したら、元の建物よりも危険な状態になる可能性もあるので、リフォームする際、注意しなければいけません」と坂本先生。
例えば、エアコンを新しく取り付けることになった場合、壁に穴を開けますが、その際、耐震性を考えずに、大切な筋交(すじかい)いを切断してしまったら、耐震性が落ちてしまいます。

リフォームするときはきちんとした業者にお願いするのはもちろん、人任せにせず、自分でもしっかり確認するようにしましょう。また、耐震補強も一緒にすると安心です。

■坂本先生に聞きました!

Q1】3~5年前に建て替えたので家を見直さなくても大丈夫でしょうか?

【A】
大手住宅メーカーの施工であれば概して安全だといえますが、手入れは定期的にしましょう。入母屋(いりもや)造り(社寺建築などで使用される寄棟と切妻が合体した造り)、数寄屋造り(茶室を取り入れた住宅様式)は耐震性に乏しい恐れがあります。

Q22×4(ツーバイフォー)、軽量鉄骨住宅は本当に地震に強いのでしょうか?

【A】
大手住宅メーカーの施工であれば概して安心だといえますが、壁にひびが入っていないか、屋根が傷んでいないかなどの確認を定期的に行うことが大切です。

Q3ブロック塀はフェンスに替えた方がいいのでしょうか?

1908p016_1.jpg【A】
ブロック塀であっても、きちんと補強したり、規定通りに造ってありさえすれば安全です。

Q4震災を乗り切った家は安心していいですか?

1908p016_2.jpg【A】
震災で家が倒れず大丈夫だったからといって、次の震災も乗り切れる保証はありません。油断せず、ぜひとも耐震診断を受けてください。

Q5家の点検は晴れた日に行うべきでしょうか?
1908p016_3.jpg【A】
屋根や壁から雨漏りなどがないかを見るためにも、家の点検は雨の日に行うといいでしょう。

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取材・文/中沢文子 イラスト/コウゼン アヤコ 

 

坂本 功(さかもと・いさお)先生

東京大学名誉教授。(一財)日本建築防災協会理事長。工学博士。東京大学工学部建築学科教授などを経て耐震・建築構造、木造住宅の耐震性といった分野に尽力。防災功労者内閣総理大臣表彰受賞。著書に『地震に強い木造住宅』などがある。

この記事は『毎日が発見』2019年8月号に掲載の情報です。

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