もう引っ越すしかない...息子と暮らす築50年、家賃3.5万円のアパートに異変

もう引っ越すしかない...息子と暮らす築50年、家賃3.5万円のアパートに異変 pixta_16761703_S.jpg

ペンネーム:ダイチママ
性別:女
年齢:47
プロフィール:47歳。安いアパートに中2の息子と住んで5年目ですが、色々故障してもはや限界。自分の生活を見直す時がきました。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

◇◇◇

47歳の私は中学2年の息子と二人暮らしです。今年の10月まで住んでいたアパートは家賃35,000円の格安物件。はっきりしたことはわからないのですが、近くのお年寄りに聞くと、築年数は約50年。5年前に引っ越してきた時から、水の流れが悪くて、水回りは神経質に掃除をしつつ生活してきました。それでも便利な場所で気に入っていました。

関連記事:深夜に突然の警察からの電話。驚きの近所トラブル対応経験

ですが、今年の8月になって、風呂場の換気扇が壊れ修理もしてもらえないうちに、今度は下水が詰まりました。換気扇は天井をはがす大規模な修理が必要と言われあきらめ、下水は自分の費用で修理してと不動産屋に言われて仕方なく2万円払ってパイプの清掃をしてもらいましたが、詰まりはひどくなるばかり。挙句にあと3万払えば修理し直すと言われ、もう引っ越すしかないと追い詰められてしまいました。住み心地は気に入っていたので、かなり落ち込みました。

私は正職員とはいえ、年収250万に届かない程度だし、一人息子の今後の進学も考えると賃貸のままがいいのか、いっそ購入すべきか悩みました。私たちは熊本に住んでいるので、今は空前の建設ラッシュです。熊本地震で被災した建物の解体もまだまだ進行中で、中古の物件が安全なのかとても不安な状態。地震の影響で、今は小さな家がブームで、50坪もない場所に箱の形のかわいい家が次々立っています。マンションもあちこちで新築中です。

さて、そのような中、年収250万以下の私に購入できる物件があるのか、毎日ネットや新聞で物件を探しました。引っ越しの決断がつかないままに物件ばかり閲覧して、どうすべきかわからなくなり、ノイローゼになりそうでした。

もうこのまま我慢しようかと話していると、10月に入ってからは、台所の下水が全く使えなくなって、バケツに排水を溜めてトイレに捨てに行ったり、風呂場で皿を洗ったりしないといけなくなり、気持ちがすさんできました。これに背中を押された形で、とうとう引っ越しを決断しました。

住みかえにあたり、条件を親子で考えました。

1. 1000万円以内の物件であること。
2. 中学校を転校しなくていいこと。
3. 修理の必要のない、きちんとした物件であること。
4. 猫を飼っているので、ペット可であること。

条件を決めたらネットで検索するのが楽になりました。色々な不動産屋のホームページを閲覧して、条件に合いそうな物件は連絡してみました。その中で、すぐに対応してくれた所から条件に合った物件を紹介され、見学に行きました。

そこは思いがけず広く、1,000万円以下だし、転校もしなくていいし、ペット可。とてもいいのですが、駐車場が確保しにくいこと、築40年を越えていて、大規模修理を来年に控えている物件であること、築年数が古いので耐震診断するなら相当な費用がかかることが分かって、決断すべきか迷いました。

いっそ、賃貸にしようかとも思いました。けれど、福祉の仕事をしている経験上、高齢になったとき、自分の家を持っていると、家賃を払わないでいい、改修も自分で決断していいなどいい点が多いと感じていて、いずれ一人残る息子のためにも古くても財産を作りたいと考えました。

担当者に、率直に不安をすべてぶつけてみました。結果、古い物件だけれど、頑丈なつくりであること、管理会社が外部委託でしっかり管理されているので、修繕積立金の滞納もなく、大規模修理に自己負担が発生しないで済むだけの積立金があることもわかりました。売主が不動産屋なので、引き渡し前に完全にクリーニングして、給湯器や換気扇など水回りは新品に変えてくれるように担当者が交渉してしてくれました。1,000万円以下なので、私の年収でもローンが通り、10月終わりには引っ越しができました。

引っ越しの挨拶回りをして、雰囲気もいいと感じています。自分たちの家を持つことができて、親子で毎日が幸せです。住みかえは大変だったけど、よい決断でした。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP