あなたは説明できますか? セブンカフェのラージサイズのアイスコーヒーがホットより高い合理的な理由

ローソンはラージでも同じ価格の理由

ちなみに競合のローソンは発売当初各サイズ、ホットもアイスも同じ価格でした(現在は
Mサイズのみホットとアイスの価格差がありますが、Sサイズ、メガサイズは同じ価格です)。

これはなぜかというと、ローソンのアイスコーヒーは、オーダーを受けてから店員がカップに氷を入れるシステムだからです。これなら冷凍保管の費用も冷凍物流の費用も発生しません。

なぜセブン-イレブンとローソンで異なる方式なのか、その理由は一日当たりの売上(平均日販)の差にあると考えられます。セブン-イレブンの平均日販は約65万円、ローソンは約50万円です。客単価はそれほど変わらないと仮定すると、セブン-イレブンの方がローソンより客数が3割多いことになります。客数が多ければ、レジ業務は忙しく、レジ待ちが発生する頻度も高くなります。そこで、レジのオペレーションの負担を減らして回転を上げるために、セブン-イレブンはコストが上がっても現在の方式を採用していると考えられるのです。

あなたは説明できますか? セブンカフェのラージサイズのアイスコーヒーがホットより高い合理的な理由 dai_conveni01_zu02.jpg

イラスト/春仲萌絵
コストのことを考えるとローソンのシステムにメリットがありますが、昨今の人手不足とオペレーション工数の削減、レジの無人化を考えるとローソンのシステムが今後継続されるかどうかは疑問が残るところですね。

 

平野薫
1978年宮城県大崎市生まれ。宇都宮大学農学部卒業後、キユーピー、帝国データバンクを経て、現在、小宮コンサルタンツでコンサルタントチームリーダー、エグゼクティブコンサルタントを務める。
帝国データバンク調査員時代を含めこれまで2000社の財務分析、1000人以上のビジネスパーソンに会計セミナーを実施。苦手意識を持つ人が多い「会計」を、豊富な事例と分かりやすい言葉で教えてくれると評判を博している。国内外107の経済指標を5年以上毎月更新。経済指標と実体経済を照らしあわせて説明する経済解説に定評がある。現在も16社の企業の経営会議に参加して業績数字のチェックも行っている。数字の羅列の中から変数を見出し、会社の問題点や予期せぬ成功を発見し、経営のアドバイスを実施している。

※本記事は平野薫著の書籍『なぜコンビニでお金をおろさない人はお金持ちになれないのか?』(ダイヤモンド社)から一部抜粋・編集しました。
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