ローソンはラージでも同じ価格の理由
ちなみに競合のローソンは発売当初各サイズ、ホットもアイスも同じ価格でした(現在は
Mサイズのみホットとアイスの価格差がありますが、Sサイズ、メガサイズは同じ価格です)。
これはなぜかというと、ローソンのアイスコーヒーは、オーダーを受けてから店員がカップに氷を入れるシステムだからです。これなら冷凍保管の費用も冷凍物流の費用も発生しません。
なぜセブン-イレブンとローソンで異なる方式なのか、その理由は一日当たりの売上(平均日販)の差にあると考えられます。セブン-イレブンの平均日販は約65万円、ローソンは約50万円です。客単価はそれほど変わらないと仮定すると、セブン-イレブンの方がローソンより客数が3割多いことになります。客数が多ければ、レジ業務は忙しく、レジ待ちが発生する頻度も高くなります。そこで、レジのオペレーションの負担を減らして回転を上げるために、セブン-イレブンはコストが上がっても現在の方式を採用していると考えられるのです。
イラスト/春仲萌絵
コストのことを考えるとローソンのシステムにメリットがありますが、昨今の人手不足とオペレーション工数の削減、レジの無人化を考えるとローソンのシステムが今後継続されるかどうかは疑問が残るところですね。