内訳を知れば納得! ラーメンの大盛は有料なのに、つけ麺の大盛は無料にできる「ロジカルな理由」

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『なぜコンビニでお金をおろさない人はお金持ちになれないのか?』 (平野薫/ダイヤモンド社)第2回【全5回】

コンビニでお金をおろさない人はお金持ちになれない? 一見無関係な事柄同士でも、紐解くとお金の流れで繋がっていることがあります。本書『なぜコンビニでお金をおろさない人はお金持ちになれないのか?』 は、日常の「ふとした疑問」をロジカルに解説した「お金の流れが見える本」。本連載では、コンビニコーヒーの値段から古びた店がつぶれない理由まで、5つの事例を紹介します。

※本記事は平野薫著の書籍『なぜコンビニでお金をおろさない人はお金持ちになれないのか?』(ダイヤモンド社)から一部抜粋・編集しました。


なぜつけ麺は大盛無料でも儲かるのか?

内訳を知れば納得! ラーメンの大盛は有料なのに、つけ麺の大盛は無料にできる「ロジカルな理由」 なぜコンビニでお金をおろさない人はお金持ちになれないのか?_記事2アイキャッチ.jpg

ラーメンの大盛は有料なのに、つけ麺の大盛は無料?

つけ麺のルーツは諸説ありますが、大勝軒の故・山岸一雄氏が残った麺をスープの入った湯飲みで食べていたまかない料理を1955年に商品化したというものが定説になっています。当初、知名度は低かったものの2000年代中盤頃からつけ麺ブームが始まり、「ラーメン・つけ麺・僕イケメン」というギャグが生まれるほど全国的に浸透していきます。

私が初めてつけ麺を食べたのは2007年。当時、転職のために引っ越した家の近所にあったラーメン店でのことです。メニューを見ていると、あるキーワードに惹かれました。

「つけ麺大盛無料」

一般的にラーメン店で大盛を注文すれば追加料金が発生します。それなのに、大盛が無料だなんて何という太っ腹な店主なんだと思い、20代で糖質のことなど気にしていなかった当時の私はそのお店に足繁く通っていました。しかしその後、つけ麺ブームに乗って多くのラーメン店がつけ麺を扱うようになり、他の多くの店でもつけ麺は大盛が無料であることが分かりました。私が通っていた店だけ特別気前が良かったわけではなかったようです。

それではなぜ、つけ麺は多くの店で大盛が無料なのでしょうか?

 

平野薫
1978年宮城県大崎市生まれ。宇都宮大学農学部卒業後、キユーピー、帝国データバンクを経て、現在、小宮コンサルタンツでコンサルタントチームリーダー、エグゼクティブコンサルタントを務める。
帝国データバンク調査員時代を含めこれまで2000社の財務分析、1000人以上のビジネスパーソンに会計セミナーを実施。苦手意識を持つ人が多い「会計」を、豊富な事例と分かりやすい言葉で教えてくれると評判を博している。国内外107の経済指標を5年以上毎月更新。経済指標と実体経済を照らしあわせて説明する経済解説に定評がある。現在も16社の企業の経営会議に参加して業績数字のチェックも行っている。数字の羅列の中から変数を見出し、会社の問題点や予期せぬ成功を発見し、経営のアドバイスを実施している。

※本記事は平野薫著の書籍『なぜコンビニでお金をおろさない人はお金持ちになれないのか?』(ダイヤモンド社)から一部抜粋・編集しました。
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