女性が1日のうち家事にかける時間は2時間24分と言われます。30年間だと...なんと2万6280時間(丸3年間)にも及ぶんです。そんな家事を賢く手放してみませんか? 知的家事プロデューサーの本間朝子さんは、コスパのよい「AI家電」や「家事代行サービス」などを、賢く利用することを提案しています。アラフィフ世代にもぜひ知ってほしい「家事を積極的に手放す」方法を、本間さんの著書『ゼロ家事』(大和書房)より連載形式でお届けします。
手持ちの家電はバージョンアップさせた方が得!
家電の寿命はだいたい、冷蔵庫10年、洗濯機8年、電子レンジ10年、掃除機7年と言われています。
でも、気がつけば平均寿命を遥かに超えて使っているという家庭も少なくありません。壊れないうちは、使い続ける方が得と思いがちですが、本当でしょうか?
あなたのオフィスでは、大昔のOA機器をずっと使っていますか?
ひと昔前の機種と最新の機種では能力が雲泥の差。会社は仕事の効率を考え、新しい機種に取り替えているはずです。
まだ使えるものでも、最新機種を入れることで、長い目で見れば作業効率が上がったり、電気代が節約できたりメリットが大きいからです。
家庭にもこの考え方を取り入れることで、家事負担が減っていきます。
家電は価格が高いので、つい買い替えが後回しになりますが、価格は「日割り」や「あなたの人件費」も考慮して、新しい家電を迎えることも考えてみましょう。
十年一昔、家電の進化のスピードは驚くほど。最新機能を取り入れたら、手をかけることが減って、家事効率が飛躍的にアップします。
冷蔵庫 10年の進化
一昔前の冷蔵庫は、チルド室や自動製氷機がついているだけで感動しましたが、今では標準装備。10年も経つと信じられないほどの進化がたくさんあります。
狭いスペースでも大容量が置けるように!
従来の機種と本体の幅を変えずに容量が大幅に増えた冷蔵庫が、多数出ています。置き場所の制限がある方でも大容量が選べるようになりました。
共働き家庭のニーズに合わせて、冷凍庫の容量も大きくなっており、冷凍食品のまとめ買いなどに役立ちます。
ただ冷やすだけでなく、食品の栄養や味までアップさせる!
10年前はただ冷やすだけだった冷蔵庫が、今では購入時よりも野菜のビタミンをアップさせる機能や、肉や魚の旨み成分を増やす機能が搭載されるなど、入れておくことで栄養や味まで向上するようになりました。
肉や魚を冷凍せず長期保存できるように!
凍らせずに鮮度を保つ機能も、ますます進化。以前は通常の冷蔵で3日ほどしか保存できなかった生肉が、パーシャル室やチルド室では1週間はおいしく保存できるように。解凍の手間もなく、使いたい時に使いたい分だけカットして使えます。
肉や魚に加え、カットした生野菜を冷凍すると、凍ったまま必要な分だけほぐして使える機能なども出てきています。
電気代が節約できる!
冷蔵庫は新しい方が電気代が安くなるのは知られていますが、実際にどれくらい違うかを比較サイトで見てみると、2009年製の冷蔵庫の電気代は年間約1万3000円、2019年製だと約7500円という結果に。年間約6000円も節約できます。
最新冷蔵庫のイチオシ!
置けるスマート大容量MXシリーズ M R - M X 5 7 E(三菱電機)
価格:336,987円~
●「氷点下ストッカーD」機能で、チルドより低温で保存するので、肉が7日、魚が5日程度、凍らせずに保存できる。まとめ買いしても冷凍・解凍が不要に
●「切れちゃう瞬冷凍」機能で、調理の手早さが断然アップ。約マイナス7℃で凍らせるので、肉や魚などを解凍の手間なく包丁でサクッと切ることができる
● 野菜室に1日の光の変化のサイクルを作り、光合成の仕組みを活用して栄養素を増やす
● 食感が変わるため冷凍できなかったじゃがいも入りのカレーを冷凍したり、冷凍すると固まってしまったきんぴらごぼうやパスタも、冷凍後に少量取り出すことができるように
家事の常識をリセットしましょう。「ゼロ家事」その他の記事はこちら!
5章に渡って「AI家電」や「家事代行サービス」、「家事をラクにするテクニック」など、実践的な提案が並ぶ「人生のコストパフォーマンスを上げる」ための一冊です。