節約のコツは「頑張らない」にあり! ツラくないから続けやすい25の方法

誰もが気になる家計の節約、どうすれば長続きするでしょうか。きついやり方は耐えられず、かえって逆効果です。ここでは、経済ジャーナリストの荻原博子さんに、頑張らずにできる節約のコツを聞きました!

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これからの節約は「頑張らない」がポイント。

実際に、生活のなかで実践できる節約術を荻原さんに教えてもらいました。

家族と協力すれば家計の
スリム化はカンタン!

暮らしにまつわる節約術を具体的に挙げていきます。

どれも決して難しくなく、スマホを活用するのも荻原さん流です。

「水道光熱費や通信費など、大きな固定費の改善は夫に任せるなど、夫婦で取り組むと協力意識が芽生え、節約だからといって家庭はギスギスしませんよ」(荻原さん)


"続く節約5つのキーワード"

①生活費を書き出す
家計を見える化すると改善しやすくなる

②携帯電話を活用
写真を撮って記録として使うと便利

③家族と協力する
二人三脚で節約に取り組むとグッと成功しやすくなる

④増やすことは考えない
失敗すると減るだけ守ることを最優先

⑤無理な節約は逆効果
ストレスのない方法が長続きする秘訣


【水道光熱費】小さな節約より大きな節約を
1.電気とガスはまとめて契約
2.電気の契約アンペア数を下げる
3.なんでもすぐに消さなくていい

水道光熱費は、つけっぱなしや流しっぱなしをやめるだけでは、大胆な節約になりません。

それよりも、電気とガスを1つの会社にまとめる「セット割」がお得になることがあります。

シミュレーションできるサイトで試算してみましょう。

電気は契約アンペア数を下げると料金が下がることも。

エアコンは頻繁につけたり消したりすると、電気代が高くなります。

【食費】特売に飛びつく前に深呼吸!

4.献立を決めてから買い物に行く
5.冷凍食品を買いだめしない
6.特売に飛びつかない
7.1000円生活を始めてみる

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節約のコツは「頑張らない」にあり! ツラくないから続けやすい25の方法 2101_P011_01.jpg安いからといって買い過ぎ、腐らせる「特売貧乏」にならないためには、在庫チェックが必須。

買い物に行く前は冷蔵庫の中を携帯電話で撮影し、献立を決めてから出かけましょう。

買い過ぎが気になるならサイフに1日1000円しか入れない生活がおすすめ。

何日かすると慣れてしまい、すっかり無駄な買い物をしなくなります。

買いだめは絶対にやめましょう。

【通信費】バラバラ契約は散財のもと

8.格安スマホで大幅コストダウン
9.自宅のネットとセットで契約
10.固定電話は見直す余地あり

携帯料金と自宅のインターネット回線などをセット契約にすると安くなることが。

LINEなどの無料アプリも使いましょう。

大手から格安の携帯電話会社のスマホにすると、月5000円ほどが浮くこともあります。

使っているのは大手通信会社の通信網なので、通話に心配はありません。

また、使わない固定電話は解約を検討しても良いでしょう。

【保険料】過剰な保障は家計の大敵!

11.子どもが社会人になれば夫の死亡保障は外す
12.公的保険で日常の保障はカバーできる
13.保険で貯蓄する必要はない

子どもが社会人になったら、教育費目的の死亡保障は不要になります。

健康保険の高額療養費制度があるので、医療保険もそれほど手厚くする必要はありません。

やめるか共済で十分。

浮いた分は貯蓄に回しましょう。

その際、貯蓄型の保険を検討する人もいるでしょうが、予定利率は0.25%前後でなかなか元本は増えず、貯蓄効果は期待できません。

【衣料費】手に取る前にクローゼットを確認

14 クローゼット内は種類別に整理
15 持っている衣類を撮影しておく
16 新しいものを買ったら1枚は処分

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自分が持っている服を把握していないと、同じような服を何枚も買ってしまいがち。

クローゼット内はブラウス、スカートなど種類別に整理し、携帯電話のカメラで撮影してカテゴリ別に管理しておき、買い物の際にチェックすると重複を避けられます。

また、新しいものを買ったら1枚は処分するルールにすれば、もったいない気持ちから衝動買いも減ります。

【レジャー費】サイフのヒモは緩めず、身近な楽しみを発見

17.予算内で楽しむこと
18.割引券などをしっかり利用
19.家庭菜園は最高のレジャー

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レジャー施設のチケットはコンビニで割引券を買うなど、あらかじめ決めた予算内で楽しむようにしましょう。

シニア向けの特典がある場所を選ぶのもポイントです。

また、月数千円で借りられる市民向けの家庭菜園は、栽培から収穫までを楽しめる、立派なエンターテインメントです。

食費の節約になり仲間もできるので、長く楽しむことができます。

【日用品費】格安のセール品は得なようで得でない

20.家にある在庫を管理しておく
21.必要以上の在庫は抱えない
22.セール品は買わない

家に在庫がたくさんあると雑に扱い、無駄遣いにつながります。

セールに飛びつかず必要な分だけ買いましょう。

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【交通費】頻繁に使わない車は処分しても良し!

23.車は持たずにカーシェア
24.シルバーパスを積極的に利用
25.割引切符もチェック

車は持たずにカーシェアにすると固定費が減ります。

バスや電車はシルバーパスや割引切符を使う手もあります。

【まとめ読み】特集「頑張らない節約術」記事リスト

取材・文/大正谷成晴 撮影/関 大介 イラスト/木波本陽子

 

<教えてくれた人>
経済ジャーナリスト
荻原博子(おぎわら・ひろこ)さん
1954年、長野県生まれ。早くからデフレ経済の長期化を予測し、家計のスリム化や現金の重要さ、ローンの危うさを説き続ける。近著に『荻原博子の家計引きしめ術』(毎日新聞出版)など、著書多数。

この記事は『毎日が発見』2021年1月号に掲載の情報です。

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