<この体験記を書いた人>
ペンネーム:まさかず
性別:男性
年齢:42
プロフィール:都内在住の4姉妹の父親サラリーマン。10年前に購入したマイホームの住宅ローンを支払中。
我が家は、私(42歳)と妻(42歳)と4姉妹(14歳、12歳、10歳、7歳)の6人暮らし。
10年前に中古で購入したマイホームも、子供たちが大きくなるにつれて、洋服やおもちゃ、学校の教材などであふれ次第に手狭になってきました。
特に長女は高校受験を控え、学校に加えて通信教育や模擬試験の教材に溺れています。
初めての受験で私達も少しピリピリ。
コロナの影響もあり家の雰囲気は決して良いとは言えない状態でした。
そんな中、妻は家の「気」がよくないと「運気上昇」をテーマにYouTubeや本を物色して検討した結果、「断捨離」を決断したのです。
これまでも年末の大掃除や衣替えの時に、使わなくなったモノや服を意識的に捨ててきました。
私も自分なりに漫画や旅行の土産を処分したりしていました。
今回も同じだろうと思っていましたが、ある日、帰宅をすると洗面所が妙に開放的です。
「このラックいらないから捨ててね」
洗剤やバケツ等の水回り用品や、タオルをしまっていた大きなスチールラックが不要との事。
「中身はどこにいったの?」
見ると洗面台の下の引出しにきれいに収まっていました。
次の日帰宅してリビングに入ると「どこが変わったでしょうか?」と妻。
見渡すと電話台がなく、小さな台に電話が鎮座しています。
「電話台いらないから捨ててね」
新婚当初に購入したものでしたが、もう要らないそうです。
ごみの日の朝、玄関のクローゼットを覗くと、そこには大きな袋がいくつも置いてありました。
中身を見ると、まだ着られそうな服、子供達のおもちゃ、そして多くの食器。
妻に聞いたところ、こんな基準で仕分けしたそうです。
・この1年着なかった服はすべて処分
・使っていないおもちゃは処分(その中にはけん玉やコマも含まれていて、少し胸が痛みました)
・欠けている食器、気に入らない食器はすべて処分
やっているうちにスカスカの家具が出来たため、収納家具までサヨナラすることができたそうです。
ある動画によると、使わなくなったものは処分してしっかり「成仏」させてあげることがモノにとっても幸せとのこと。
その結果、我が家の運気はどうなったのかというと...。
まずは、子供達、長女は机や棚がスッキリした分、自分の課題がハッキリし集中できるようになったのか成績が少し良くなりました。
特に、あれこれ探し物をする時間が減ったように思います。
逆に、下の子達の遊びは何も変わりません。
もともと、ままごとセットやけん玉・コマでは遊んでなかったのですね。
次に私たち夫婦。
このシーズンの服も買い替えました。
洋服の流行もサイクルがあるので、数年後に似たようなデザインに戻ったりもしますが、細部が違っていて、なんとなく古さが目立ってしまうものです。
今は、洋服も安くて質のよいものが多いので、最新のものを買った方が気分もよかったりします。
妻は台所がスッキリして、毎日の料理も気分良くできるそうです。
特に効果があると実感できたのは、スッキリした洗面所です。
洗面台って毎日、朝は同じ時間帯に何人も使います。
スペースが広がり、いろいろスムーズに。
朝の怒鳴り合いが減りました。
「断捨離」と言われる片付けは、物理的にモノが整理される以上に家族の気持ちや動きが整理されるものだと思います。
空間が出来ると、そこには新しいモノが入ってくるそうです。
モノには、新しい行動・挑戦も含まれるそうです。
コロナで活動的になりにくい今日この頃ですが、家の片付けをして、我が家に新しい風が少しずつ入り始めた気がします。
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