骨や軟骨、皮膚や内臓、血管を作るのに欠かせないたんぱく質の一つが、コラーゲン。
コラーゲンなくして人の体は構成することができないほか、細胞と細胞をつなげる役目も担っています。
そんなコラーゲンを鶏手羽元から簡単に摂れるコラーゲンスープの素にして活用した豆腐とサラダのレシピを、管理栄養士、料理研究家の村上祥子さんに教えてもらいました。
※コラーゲンスープの作り方は記事の最後にご紹介しています。
ロイシンとビタミンCを加えてさらに効果的に
特に今回のレシピで意識したのが「ロイシン」と「ビタミンC」の2つの栄養素。ロイシンやビタミンCと組み合わせると、体内で効率よくコラーゲンが働くことができるんです。では、レシピを見ていきましょう。
「コラーゲン豆腐」
ロイシンたっぷりのツナ缶をプラスしてコラーゲンの合成力をアップしたレシピです。
1人分232kcal/塩分1.3g
コラーゲン+ロイシン(豆腐・ツナ缶) ビタミンC(ゆず)
材料(2人分)
ツナ水煮缶(小)...100g
長ねぎ...1本
もめん豆腐...300g
コラーゲンスープの素...2分の1カップ
A
しょうゆ...大さじ1
砂糖...大さじ1
酒...大さじ1
おろししょうが...少々
ゆずの輪切り...2枚
作り方
①長ねぎの白い部分は7~8㎜厚さの斜め切り、青い部分は斜め薄切りにする。豆腐は2等分する。
②鍋に豆腐を入れ、ねぎの白い部分とツナを缶汁ごと加え、コラーゲンスープの素、Aを加えて火にかける。
③煮立ってきたら中火にし、煮汁を豆腐にかけながら4~5分煮て、ねぎの青い部分を加えて火を止める。
④器に盛り、しょうがとゆずを添える。
「コラーゲンジュレサラダ」
野菜がいっぱいでビタミンCが豊富。コラーゲンの吸収も良くなります。
1人分123kcal/塩分0.9g
コラーゲン+ビタミンC(たっぷり野菜)
材料(2人分)
大根...200g
貝割れ菜...1パック
赤大根...40g
コラーゲンスープの素...1/2カップ
長ねぎの白い部分 (白髪ねぎにする)...5㎝分
万能ねぎの小口切り...1本分
しょうゆ...小さじ2
エクストラバージンオリーブ油 ...大さじ1
レモンのくし形切り...1個
作り方
①大根は5~6㎝長さのせん切りにする。貝割れ菜は根元を落としてほぐす。赤大根はスライサーで薄切りにする。それぞれを冷水に放し、パリッとしたら、ざるに上げる。
②器に大根と貝割れ菜を盛り、赤大根をトッピングするように円形に置く。
③ゼリー状のコラーゲンスープの素を赤大根の上に置き、白髪ねぎと万能ねぎを飾り、しょうゆとオリーブ油を回しかけ、レモンを搾って、よく混ぜていただく。
コラーゲンスープの素の作り方
冷蔵で1週間、冷凍で1カ月保存可能
材料(できあがり1.5L分)
鶏手羽先...800g
水...2L
A
ローリエ...1枚
しょうが(皮付き薄切り)...2枚
長ねぎの青い部分...2本
作り方
①鍋に熱湯(分量外)を沸かし、手羽先を2本ずつ30秒ほど湯通しし、冷水にとる。
②水の中で洗って汚れを落とし、水をきる。
③圧力鍋に②と水、Aを入れ、ふたをして火にかけ、圧がかかったら、弱火で20分加熱し、火を止める。
④そのまま常温で一晩おいたらスープをざるでこす。
⑤スープと手羽先は別々の保存容器に入れて冷蔵する。
⑥スープがゼリー状になると上に黄色い脂肪が固まるので取り除く。
※できあがり量が多い場合は、全ての材料を半量にして作ってもよい。
※普通の鍋で作るときは、水は5Lにして煮立ってきたらアクを除き、弱火にし、落としぶたをしてふたを少しずらしてのせ、弱火で3時間煮る。
※小分けにして冷凍保存しておいても便利。