お肌つるつる!鶏手羽先で自作しましょう「コラーゲンスープの素」の作り方

骨や軟骨、皮膚や内臓、血管を作るのに欠かせないたんぱく質の一つが、コラーゲン。コラーゲンなくして人の体は構成することができないほか、細胞と細胞をつなげる役目も担っています。そんなコラーゲンを鶏手羽元から簡単に摂れるスープの作り方を、管理栄養士、料理研究家の村上祥子さんに教えてもらいました。

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ロイシンやビタミンCと一緒に取って効果アップ

コラーゲンは、かつおぶしやツナ水煮缶、鶏肉、プロセスチーズなど「ロイシン」を多く含む食材と一緒に摂ると、傷ついた筋肉を修復し、関節や骨を丈夫にして老化を防いでくれます。 
ビタミンCが不足していると合成がスムーズにできないので、ビタミンCも一緒に摂るとよいでしょう。

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鶏手羽元から簡単に作るコラーゲンスープの素は、お肌をつるつるにしてくれるだけでなく、関節に働きかけてくるうれしい効果も!

保存ができ、鍋料理や味噌汁などにもアレンジできます。毎日摂って、美しい肌と体を目指しましょう。

コラーゲンスープの素の作り方

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冷蔵で1週間、冷凍で1カ月保存可能

材料(できあがり1.5L分)

お肌つるつる!鶏手羽先で自作しましょう「コラーゲンスープの素」の作り方 1912p033_02.jpg鶏手羽先...800g
水...2L


ローリエ...1枚
しょうが(皮付き薄切り)...2枚
長ねぎの青い部分...2本

作り方

①鍋に熱湯(分量外)を沸かし、手羽先を2本ずつ30秒ほど湯通しし、冷水にとる。

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②水の中で洗って汚れを落とし、水をきる。

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③圧力鍋に②と水、Aを入れ、ふたをして火にかけ、圧がかかったら、弱火で20分加熱し、火を止める。

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④そのまま常温で一晩おいたらスープをざるでこす。

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⑤スープと手羽先は別々の保存容器に入れて冷蔵する。

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⑥スープがゼリー状になると上に黄色い脂肪が固まるので取り除く。

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※できあがり量が多い場合は、全ての材料を半量にして作ってもよい。
※普通の鍋で作るときは、水は5Lにして煮立ってきたらアクを除き、弱火にし、落としぶたをしてふたを少しずらしてのせ、弱火で3時間煮る。
※小分けにして冷凍保存しておいても便利。

コラーゲンスープの素Q&A

Q1 コラーゲンスープを食べれば腰やひざなど不調が軽減しますか?

コラーゲンスープは体内で一度アミノ酸に分解され、必要に応じてコラーゲンに再合成されます。

ロイシンやビタミンCを含む食材と一緒に摂ると体内でのコラーゲンの合成が促進されるなど、腰やひざの不調にも働きかけます。


Q2 長く煮出すのはなぜですか?

グルタミン酸やイノシン酸などのうま味を含んだスープをとるだけなら、圧力鍋で沸点に達してから弱火1分加熱でOKです。

コラーゲンスープにする際、弱火で20分加熱するのは、長く煮出すことでコラーゲンをスープに抽出させているからです。


Q3 鶏手羽先といえば、脂肪が気になりますが?

手羽先は100g中16.2gも脂肪を含み、鶏肉のほかの部位と比べて圧倒的に多いです。

そこで、時間をかけてコラーゲンも脂肪も抽出させ、コラーゲンがゼリー状に固まると、上に黄色く脂肪だけが固まるので取り除きます。

黄色い脂肪は飽和脂肪酸のレチノールですが、レチノールは植物性から摂る方がよいとされています。


Q4 鶏肉特有のにおいが苦手なのですが?

今回のコラーゲンスープの素に塩は加えず、その代わりに、ローリエ、ねぎ、しょうがを加えました。

これが、におい消しになってよい効果を生み出しています。


Q5 鶏のほかにコラーゲンスープの素に最適の食材は?

牛すじ肉や牛すね肉も向いていますが、価格が少々高くなります。

手羽先は価格も安くコラーゲンの含有量が多いので最適の食材です。ゼリー状に固まるのはコラーゲンが多い証拠です。

取材・文/石井美佐 撮影/中野正景

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<教えてくれた人>

村上祥子(むらかみ・さちこ)さん

管理栄養士、料理研究家。福岡県生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。同大学内「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。これまでの著書は345冊、計740万部。

■村上祥子さんの「さば缶+魚缶」レシピが一冊に!

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「村上祥子さんのずっと健康でいたいから さば缶+魚缶大活用おかず」(『毎日が発見』健康ブック Kindle版)

定期誌『毎日が発見』の人気特集が1冊の電子ブックになって登場!第一線で活躍し続ける料理研究家・村上祥子さんが、人気のさば缶を使ったレシピを考案。「さば缶ときのこの甘酢煮」「さばともやしのスープ」「にらさば」「さばピーマン」など、さば缶と身近な野菜・食材だけで、短時間で作れる簡単なメニューが満載です。認知症予防に働くDHA、血液サラサラ効果のEPA、筋肉の合成を促す必須アミノ酸であるロイシンなどが豊富に含まれるさば缶を、管理栄養士でもある村上さんのレシピでぜひ使いこなしてください♪

空飛ぶ料理研究家 村上祥子のホームページ

この記事は『毎日が発見』2019年12月号に掲載の情報です。

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