玄関、どうすれば片づく? まずは「ワクワクしない靴」を捨ててみて/ハンカチは5枚あればいい

ものが捨てられないシニア世代でも、半分捨てられるようになる!? そんな方法を考案したのは整理収納アドバイザーの阿部静子さん。「1日5分1スペース」「ソファにはものを置かない」などのルールを守るだけでリバウンドしないと大人気です。今回は阿部さんのメソッドをまとめた著書『ハンカチは5枚あればいい』(すばる舎)から、「スペース別の片付けポイント」の一部をご紹介します。

【前回】靴も傘も「家族の人数+1」に。すぐできる「玄関の片づけ方」/ハンカチは5枚あればいい

【最初から読む】これでリバウンドなし! 家の片づけ重要なのは「順番」

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家族3人のいつも履く靴は、取り出しやすい手前の下駄箱に収納。身長に合わせて、一番下は娘、真ん中は私、一番上は夫と人別に分けています。あまり履かない靴や季節外の靴は、その隣の下駄箱に入れています。(撮影/回里純子)

「3年履いていない」ワクワクしない靴は最初に手放す

下駄箱に靴があふれていると悩んでいるシニアの方は多いと思います。

まずは、長年履いていない靴を手放してみましょう。

私もずっと履いていないスニーカーが、下駄箱に入れっ放しになっていました。

ブランドものだから手放せなかったのです。

ある日、まだ履けるかもと洗ってみたら、ゴムがボロボロとはがれてきて、やっぱりダメでした。

靴の経年劣化を痛感し、手放しました。

受講生さんからも、「一見傷んでいないような靴でもカビが生えていました」という話をよく聞きます。

「ものがなかなか減らせない」という方でも、長年履いていない傷んだ靴、かかとがすり減った靴なら手放せるはずです。

今履いている靴は、手放さなくても大丈夫です。

ずっと履いてない、下駄箱でスペースをとっている邪魔な靴を、思いきって減らしましょう。

受講生さんから、「靴が傷んでしまったけど、高かったし履きやすかったから手放せないのですが......」というご質問をいただきました。

私も経験がありますが、フィットしている靴は手放しにくいですよね。

しかも高価なものなら、なおさら。

でも、私なら手放します。

傷んだ靴を履いていてもワクワクしないし、「人に見られたらどうしよう」と、外出している間ずっと気になるのもストレスです。

買った当時は高価だったとしても、傷んで履いていないなら、今はその価値はありません。

もし「修理して履く」と決めたら、1カ月以内に修理に出しましょう。

手放すかどうか迷っている方には、「3年履いていないか」を確認することをすすめています。

3年履いていないと、私のスニーカーのように素材が劣化していることがありますし、「足が痛くなる」など、履かない理由があるものだからです。

「おしゃれは足元から」と言いますが、傷んでいる靴や踵のすり減った靴を履いてもワクワクしません。

以前、わが家を新築したとき、ハウスメーカーの営業さんがいつもきれいに磨いた靴を履いていて、「きちんと身だしなみを整えて来てくれている」とうれしかったものです(私のために磨いたのではないと思いますが......)。

逆に、素敵だなと思う人でも靴が傷んでいると、残念だなと思うことがありますので、私自身も気をつけています。

履いてなくてもワクワクする靴は手放さなくてもいい

ある受講生さんから「ピンヒールはもう履かないけれど、見るだけでワクワクするからとっておきたい。でも、下駄箱はぎゅうぎゅうで......」とご質問をいただいたことがあります。

ピンヒールを3足お持ちでしたので、「どうしても残したい靴を1足だけ残し、あとは手放しませんか」とアドバイスしました。

今は履いていなくても、ワクワクする靴は無理に手放さなくていいと思います。

でも、下駄箱がいっぱいなら、半分~3分の1に減らしましょう。

これならワクワクを大切にしながらも、下駄箱がスッキリします。

【次回】「洋服の賞味期限」は決まってますか? クローゼットの片づけ方/ハンカチは5枚あればいい

【まとめ読み】『ハンカチは5枚あればいい』記事リスト

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「玄関」「クローゼット」「キッチン」など6つのスペース別片付け術はわかりやすくで始めやすい! 「ハンカチは5枚」の理由もわかります

 

阿部静子(あべ・しずこ)
整理収納アドバイザー・フリーアナウンサー。宮城県仙台市生まれ。旅行会社での添乗員や航空会社地上職を経て、フリーアナウンサーとして活動。その後、整理収納アドバイザーの資格を取得。「すぐ片づけたくなる」「ラクにできる」「ハッピーになれる」片づけメソッドは講座で大人気であり、現在拠点である宮城県を中心に4年間で5000人以上の指導を行う。整理収納アドバイザー2級認定講師2019年度優秀講師、整理収納コンペティション2019プロ部門ファイナリスト、片づけ大賞2019プロ部門ファイナリスト。

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『ハンカチは5枚あればいい』

(阿部静子/すばる舎)

暮らしが変化するシニア世代に向けた、読むだけで半分捨てられるようになる片付けメソッド。整理収納アドバイザーの著者が指導した生徒は、約7割が60代以上。捨てるのが苦手なシニア世代でも、スペース別に一つずつ進めていけば、いつの間にかお家の中はスッキリ。「もう使わないもの」だけを手放していき、きれいな部屋で人生の後半を楽しみませんか?

※この記事は『ハンカチは5枚あればいい』(阿部静子/すばる舎)からの抜粋です。

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