「仲間割れ」ゲームから抜け出す方法
それでは、「仲間割れ」ゲームから抜け出すためにはどうしたらいいでしょうか?
●4つのゲームの終わらせ方
(1)ミスをしない
(2)仕掛け人の否定的な気持ちに反応しない
(3)大人の対応を心掛けて事実を告げる
(4)ゲームの場から離れる
「仲間割れ」ゲームの仕掛け人は、スプリティングを利用しながら、他者が諍いを起こすように仕向けます。
そのため、「仲間割れ」ゲームに巻き込まれたら、まずはすぐにそのことに気づくようにしましょう。
そのうえで、仲間割れを起こさないように気をつけるのです。
つまり、(4)「ゲームの場から離れる」が有効です。
また、つい仲間を批判したくなりますが、仲間を批判しなければ、このゲームは起こりません。
そのため、批判をするという(1)「ミスをしない」や(2)「仕掛け人の否定的な気持ちに反応しない」も、ゲームから抜け出すのに効果的です。
このゲームに巻き込まれると、自分や仲間を強く否定したくなります。
そのため、カモ同士で情報交換を密にして信頼を確固たるものにし、仕掛け人にコントロールされないようにしましょう。
ほかの方法である、(3)「大人の対応を心掛けて事実を告げる」は、このゲームにはあまり有効ではありません。
スプリティングを持つ人は罪悪感がないので、「悪いなあ」「ごめんなさい」などの感情をあまり持てません。
そのため、上野先生が藤子さんに「下河先生に申し訳ないでしょう? 下河先生が困っているよ」と大人の対応をしても、「どうして申し訳ないの?」と聞き返されることが予想されます。
心理学の理論をもとにした10のゲーム。5章にわたって人間関係のルールとトラブル攻略法が解説されています