正しい排便姿勢はロダンの「考える人」!?/地球の雑学

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正しい排便姿勢はロダンの「考える人」!?

日本人の大腸疾患は年々増加しており、深刻な社会問題になりつつある。特に、運動不足や食生活の変化によって便秘になる人が増えたことが、その大きな原因といわれている。しかし、便秘を引き起こす原因として忘れてはならないのが、排便の姿勢だ。排便は生命の維持に不可欠で、誰もが行なっていることではあるものの、これを正しく行なうにはどのような姿勢をとればよいのか、という話になると誰かに相談しにくいものである。

こうした疑問に対して、大腸や肛門の疾患を専門とする、熊本市の高野病院の医師チームが一つの回答を示している。イタリアの医学誌で発表した研究によると、洋式トイレにおける排便のポーズは、フランスの彫刻家ロダンの作品「考える人」のような前傾姿勢が理想とのことである。

研究チームは、便秘など排便に困難を訴えて受診した男女50人を対象に、バリウムでつくった疑似便を排泄する検査の際にデータを分析。背筋を伸ばした姿勢では排泄できなかった22人に対し、ひじをひざにつける前傾姿勢をとった11人は、完全に排泄できたという結果を発表した。また、検査中のX線写真を解析したところ、「考える人」の姿勢で排便すると、直腸と肛門がつながっている部分がほかの姿勢に比べてまっすぐになり、肛門を締めつけている筋肉も緩むため、便が出やすくなると結論づけた。

ただし、「考える人」のように頬杖をついても、結果には影響しないそうだ。それよりも床にしっかり足をつけることが重要で、便器に座ると足がぶらぶらする子どもの場合、足置きの台を使うと排便しやすくなるそうだ。

 

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人類なら知っておきたい 地球の雑学

(雑学総研/KADOKAWA)

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この記事は『人類なら知っておきたい地球の雑学』からの抜粋です。

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