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地球にやってくる隕石の"故郷"はどこ?
地球ではこれまで、さまざまな隕石が宇宙空間からやってきた。こうした隕石が生まれたのは、火星と木星のあいだにある小惑星帯(アステロイドベルト)と考えられている。
太陽系が誕生したとき、惑星になり切れなかった小惑星や微惑星が隕石の正体だ。地球と同じく太陽の周囲を回っているが、何らかの影響により公転の軌道からはずれ、地球の表面に衝突することで初めて隕石と呼ばれるようになる。
隕石の衝突として有名なのは、今から6500万年前、メキシコのユカタン半島に落下した巨大隕石だ。その衝突のインパクトはすさまじいものだった。まき散らされた大量のチリが天を覆い、太陽光を遮断。その結果、地球は寒冷化し、恐竜の大絶滅を引き起こしたと考えられている。
このように、巨大な隕石が地球に落下する確率は数千万年に1回と推測されるが、直径が数メートル程度のものはたびたび落下している。
大気との摩擦や衝撃波による過熱で、地表に衝突する前に燃え尽きてしまっているが、これが直径10メートルくらいの大きさになると、燃え尽きずに地表へと到達する。その衝撃は巨大隕石ほどではないものの、落下の場所によっては甚大な被害をおよぼしかねない危険な存在だ。
たとえば2013年2月、ロシア中部のチェリャビンスク州に落ちた隕石は直径17メートルほどだったが、都市部の近くに落下したため、その衝撃波で1600人もの負傷者を出した。
また、1908年6月にシベリア上空で発生した、直径数十メートルともいわれる隕石による大爆発は、2000平方キロメートルにわたって森林を破壊。シベリアの奥地であったことから人的被害はほとんどなかったが、もし落下時刻が3時間ずれていたら、首都モスクワは壊滅状態になっていたといわれている。
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『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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