「60代から始めて楽しいこと」読者が実際にで始めた活動や仕事を拝見

がん患者のためのケア帽子作り

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K・Aさん(74歳)
始めた年齢:65歳
きっかけ:乳がんを患いサークルに入会

65歳で乳がんになり、病院で「がん患者会」に誘われて入った小山さん。

その後、そのメンバーの1人が立ち上げた「はまなすの会」というサークルに入って、髪の毛が抜けても、すっぽりかぶれるケア帽子を作り始めました。

「ケア帽子作りと併せて、情報を提供する場所として活動しています。約10年間も抗がん薬を飲み続けたので、闘病のつらさは痛いほど分かります。少しでもがんを患った人に寄り添って、みんなで前を向いて生きていけたらと思っています」

地区でおしゃべりサロンを開催
N・Sさん(78歳)
始めた年齢:75歳
きっかけ:地域を活性化したくて

地区のおひとりさまを対象に、月1回ワイワイと昼食を食べる「おしゃべりサロン」を3年前に立ち上げたNさん。

企画と準備を一人でやっていて、現在では登録会員も増えてきたと言います。

「私の住んでいるところは過疎地だから、孤食の人が多いんです。心を痛めていたので、楽しい食事会をしようと始めました。最初は36戸ほどお宅を訪問して、一人でご飯を食べている方々をお誘いしたので結構大変でしたね。でも、集まったみんなの笑顔を見ていると、頑張ってよかったと思います。お昼を食べた後は、みんなで楽しく歌を歌うんですよ。認知症の防止にもなってうれしいですね」

NPO法人の一員としてネパールを支援
T・Kさん(86歳)
始めた年齢:75歳
きっかけ:友人に誘われて

「58歳で夫を亡くし、3人の娘が次々に巣立ったとき、あまりにも退屈で"世の中のお役に立てることがないかしら"と思案するようになりました。ちょうどその頃、友人の誘いを受けて入ったのが、ネパールを支援するNPO法人です」

80歳になるまで、1年に1回はネパールに行ったという田畑さん。

里親制度を使って里子を援助したり、新しい学校の建設にも関わりました。

「あのとき、エイッと勇気を出してNPO法人に入ったことで、たくさんの人と出会うことができました。そのおかげで、私の人生は優しさと愛に満ちあふれたと感じています」

地域の福祉委員として活動
T・Kさん(76歳)
始めた年齢:72歳
きっかけ:地域で活躍してくださいと誘われて

元々ボランティアに興味があった竹中さんは、地域の福祉委員として4年ほど活動中。

地元の会館で月1回、"ふれあいサロン"を開き、コーヒーを片手におしゃべりをする会などを行っています。

「コロナ禍では活動を休止していましたが、最近3年ぶりに再開しました。久しぶりにみなさんとお会いしたので、話に花が咲いて、ついつい長話に(笑)。お友達を作ることもできたし、みんなが自然と笑顔になれるからうれしいです。クリスマス会もビンゴやゲームですごく盛り上がるのよ。もうこの年になると自宅ではやらないし、童心に帰ってはしゃぎます」

構成・取材・文/荒井さやか 撮影/斎藤大地

 

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